即日で資金調達するには？6つの方法と資金調達のポイントを解説

起業や事業を拡大する際、借入金の期限が迫っている際など、即日で資金調達が必要な場面は少なくありません。資金調達の方法にはさまざまなものがあるものの、即日調達できる方法となるとその選択肢は限られてきます。いざというときにスムーズに資金調達ができる方法を知っておくと選択肢が広がります。

本記事では即日で資金調達をする方法や、資金調達ができるケース、ポイントを解説します。

即日で資金調達する6つの方法

資金調達をする際、銀行からの借り入れなどできるだけ低金利の融資を利用したいと考える方は多いです。しかし即日で資金調達が可能な方法となるとその選択肢は限られ、主に次の方法のいずれかになります。

● ファクタリング
● カードローン
● ビジネスローン
● 手形割引
● 知人から借り入れる
● 株式の発行

これら6つの方法の特徴やメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

ファクタリング

ファクタリングとは、保有している未回収の売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらい、期日より前に現金化できるサービスです。通常、売掛金は期日が来なければ入金されませんが、ファクタリングによって即日現金に変換することが可能です。

ファクタリングの審査では、売掛債権がある取引先を基準に審査が行われるため、自社の経営状態が思わしくない場合でも審査に通りやすいというメリットがあります。また保証人や担保も必要なく、融資ではありませんので、原則として資金調達した記録が残ることはありません（登記する場合を除く）。

一方、取引先の信用状況によっては審査が通らないこともあります。また、ファクタリングの利用には手数料がかかります。

カードローン

カードローンとは、銀行や消費者金融による個人を対象とした融資サービスです。カードローンには審査がありますが、消費者金融系のサービスの場合、即日で融資が受けられるケースも少なくありません。

カードローンの利用限度額は信用情報や個人の返済能力をもとに設定されます。利用限度額の範囲内であれば、返済途中であってもその都度審査を受けることなく追加での借り入れが可能です。

しかし、返済期限から一定期間以上返済が遅れてしまった場合は信用情報に延滞した旨が記載され、以後、他のローンやクレジットカードの審査に通らなくなる可能性があります。カードローンの金利は高額になる傾向があるため、利用する際は毎月の返済額や返済回数に注意し、計画的に利用することをおすすめします。

ビジネスローン

ビジネスローンはその名のとおり、事業資金に特化した融資サービスで、銀行以外の金融機関のノンバンクであれば、即日で融資を受けられることがあります。また無担保・無保証で借り入れできる商品もあるため、創業したばかりの場合や保証人がいない場合でも利用しやすいという特徴があります。

通常、消費者金融やクレジットカード会社には総量規制があり、貸付先の年収の3分の1を超える貸付を行うことができません。しかし、ビジネスローンは総量規制の対象外であるため、高額の借り入れがしやすいというメリットがあります。

ビジネスローンは銀行や公的機関と比較すると借り入れまでの期間が短い傾向がある一方で、金利は高額になる傾向があります。また、ノンバンクからの借り入れの事実は決算書に記載する必要があり、その後融資を受けようとする場合に悪影響を及ぼす可能性も考えられるため、利用する場合は十分に検討しましょう。

手形割引

手形とは、サービスや商品の提供を受けた会社が、期日までに記載してある金額を支払うことを約束して発行する証書のことです。手形割引とは、まだ期日を迎えていない手形を換金できる仕組みのことを意味します。手形割引を引き受ける会社によっては手形を即日で現金化できる可能性があります。

手形割引のメリットは、審査の際に信用性が問題になりにくい点です。融資を受ける側の業績が思わしくなかったり実績が少ない場合でも、手形を発行する手形振出人の信用力が高ければ手形割引が利用できます。

手形割引は一見ファクタリングと似ているものの、利用できる人が限定されます。また手形振出人が何らかの事情で手形金を支払えなくなった場合、引き受け人が代わりに金額を支払わなければならない償還義務が発生するというデメリットもあります。

知人から借り入れる

知人や友人などから借り入れるという方法もあります。付き合いが長く状況を知っていたり、金銭的に余裕があり財力のある相手であれば即日でお金を貸してくれるケースもあります。

また、知人や友人であれば複雑な手続きをとることなくお金が借りられたり、無理のないスケジュールで返済していけることもあるでしょう。カードローンやビジネスローンが利用できない人であっても資金調達ができる可能性があります。

ただし、知人や友人との間のお金の貸し借りは、借入内容や返済状況が曖昧になりがちで、トラブルにつながるケースも多くみられます。お金を借りたことが発端となり、それまで良好だった関係が悪化したり消滅したりしてしまうことも珍しくはありません。たとえ親しい間柄であっても、お金の貸し借りを行う際には契約書や借用書を用いてやりとりをすることが大切です。

株式の発行

会社のために資金調達をするのであれば、株式の発行も一つの手です。株式の発行には取締役会や株主総会による決議が必要です。

株式の発行という形で資金調達をする場合、調達資金は会社の資本金に加えられることになります。そのため資金を返済する必要がありません。また仮に株式の価値が減ってしまったときも、株主が被った損害を補填する必要がありません。

しかし株式を新たに発行するということは、会社の所有権を持つ人やその割合が増えることを意味します。株主が経営に関して意見することが増えたり、経営層と対立することが増える可能性もあるでしょう。

即日で資金調達できるケース

即日で資金を調達できる方法としては、ここまで紹介してきた6つの方法が有効です。しかし、これら6つの方法がいずれも、必ず即日調達できるというわけではありません。

即日で資金調達したいと考える場合は、次の条件を満たしているかを確認しましょう。すべての条件を満たしているほど資金調達がしやすいと考えられます。

少額の借り入れであること

最初に確認すべきは借り入れを希望する金額です。基本的に金額が高額になればなるほど審査には時間がかかり、借り入れが難しくなると考えましょう。また、これまでの利用実績がないと対応してもらえないこともあります。

借り入れを希望する金額によって選択肢も異なります。資金調達を希望する場合は、必要な資金のうち、本当に即日必要な金額はいくらなのかを明確にすることが大切です。

信用状況に問題がないこと

融資の方法によっては、これまで延滞や滞納がなかったかなど、信用情報に問題はないかを調べられます。過去に信用情報に問題があると判断された場合は、当然融資を受けることはできません。

ファクタリングの場合は売掛先の信用情報によって判断されるため、この限りではありません。自社の信用情報に問題があると事前にわかっている場合には、ファクタリングの利用を検討してみるとよいでしょう。

実績があること

これまでに利用実績がある相手で、なおかつトラブルなどを起こしたことがなければ、比較的スムーズに即日融資を受けられる可能性が高いです。

反対に、創業の際に初めて資金調達をするような場合は、実績がないことが大きな弱点となります。こういった場合は基本的に即日融資は難しいといえるでしょう。

 

即日で資金調達するためのポイント

今は必要がない場合でも、いつ即日で資金調達が必要となるかはわかりません。いざというときに慌てず落ち着いて対応するためにも、あらかじめ即日で資金調達をするためのポイントを押さえておきましょう。

オンラインで手続きできるサービスを選ぶ

即日での資金調達が必要な場面においては、数時間程度の時間的余裕すら持てないことも少なくありません。

ファクタリングやビジネスローンなどのサービスを利用する場合、業者によっては対面による契約にしか対応していないケースがあります。「即日融資可能」と謳っていても、実際には契約に時間がかかることで即日の資金調達ができない可能性もあります。

よりスピーディーな資金調達を希望するのであれば、オンラインに対応したサービスや業者を選ぶことがおすすめです。オンラインに対応していれば場所も選ばないため、より多くの選択肢の中から調達先を検討することが可能です。

早めに相談する

資金調達までに要する時間は利用するサービスや業者によって異なります。事前に資金調達が必要になりそうだと判断した場合は、早めに検討、相談をしましょう。

また仮に即日融資が可能なサービスや業者であっても、審査に時間がかかってしまうことも考えられます。より確実に資金調達ができるよう、営業時間のうち最も早い時間、遅くとも午前中には相談することをおすすめします。

信用力がある売掛債権を準備する

ファクタリングの審査では売掛先の信用情報が重要です。そのため債権を用意する際はできるだけ信用力があり、審査がスピーディーに進む売掛先のものを用意しましょう。

なお信用力のある売掛先の具体的な例としては、倒産や貸倒れのリスクが低い公的機関や地方団体、大企業などが挙げられます。

ファクタリングは即日の資金調達も可能

資金調達の方法にはさまざまなものがありますが、状況によって利用できる方法が限られることは少なくありません。あらかじめどのような方法があるのか知っておくことで、いざというときに無駄な動きをすることなくスムーズに対応できます。

今回は即日で資金調達するための方法を紹介しましたが、反対に、審査が厳しくても低金利で借りられたり、より多くの金額が借りられる資金調達先を探しておくことも大切です。状況に応じてスピーディーに資金調達先を選べるように準備をしておきましょう。

即日で資金調達したいとファクタリングご利用を検討されている場合は、Mentor Capitalをご利用ください。Mentor Capitalでは全国47都道府県に対応しており、年間で200件以上の実績があります。最短で即日での資金調達も可能な場合もあるため、まずはお気軽にご相談ください。