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ファクタリングで審査落ちするのはなぜ?審査を通過しやすくなる6つのポイントを解説

最終更新日:2023年08月02日

ファクタリングは売掛金を短期間で現金化できるサービスとしてよく知られています。ファクタリングを活用すれば負債を抱えることなく現金を手にできることからも、資金繰りに困った企業の多くが活用しています。

とはいえ、ファクタリングは希望すれば誰もが利用できるサービスではありません。ファクタリング会社は資金の未回収のリスクを防ぐため、ファクタリングを希望する企業に対して審査を行っています。

本記事ではファクタリングの審査に落ちる原因やファクタリングの審査を通過しやすくするためのポイントなどについて見ていきましょう。

ファクタリングの審査に落ちる原因

ファクタリングは負債を抱えることもなく、早期に現金を手にできる便利なサービスであるものの、利用を検討している企業の中には審査に落ちて利用できない企業もあります。ファクタリングの利用を検討している方はファクタリングの審査に落ちる原因について押さえた上で審査に申し込むようにしてください。

ファクタリングの審査に落ちる原因として以下の3つが挙げられます。

● 売掛先が原因の場合
● 売掛金が原因の場合
● 利用者が原因の場合

それぞれについて解説していきます。

売掛先が原因の場合

ファクタリングの審査において売掛先が原因となって審査に通過できないケースは多いと見受けられるでしょう。というのもファクタリング会社は利用者の売掛先が倒産したり、売掛金の支払いが行われなかったりすれば資金を回収することはできません。

ファクタリングの審査において重要なポイントとなる売掛先ですが、売掛先が原因となる理由には具体的にどのようなものがあるものでしょうか。

経営状況が悪い

取引先の経営状況が好ましくない場合、ファクタリング会社は売掛金が支払われるかどうか懸念します。売掛先が売掛金の支払いを行わなかった場合、ファクタリング会社は買い取りを行った資金を回収できなくなるためです。

ファクタリング会社は審査において売掛先についてIR資料や帝国データバンク、東京商工リサーチなどの他、信用情報などでも詳しく調べます。

例えば取引先に借金があることが発覚した場合には経営状況が悪いと判断されます。また現在の経営状況は良好であっても、過去に金融事故を起こしている売掛先や税金滞納がある売掛先は審査において不利になりがちです。

ファクタリングの審査にパスしたい方は経営状況が好ましく、過去にも金融事故を起こしていない売掛先を選ぶようにしてください。

代金の支払いに対する信用が低い

ファクタリング会社は代金の支払いに対する信用が低いと判断した場合にもファクタリングを断る傾向にあります。

代金の支払いに対する信用度は税金や社会保険の支払いをきちんと行っているかなどに着目して判断します。税金や社会保険の滞納があると、売掛金の支払いも滞納するのではないかと懸念されるためです。また国などに売掛金を差し押さえられた場合にも、売掛金を回収できなくなります。

その他にも代金の支払いに対する信用の有無は風評やネットの口コミが参考にされることもあります。周囲からの評判が悪い企業や、他社とトラブルを起こしたことのある企業は、貸し倒れのリスクが高いという見方もできるためです。

売掛先が個人事業主

個人事業主は法人よりもファクタリングの審査において売掛先として不利になりがちです。

個人事業主は法人よりも事業の規模が小さい傾向にあるため、売掛金の回収を行えない可能性が高いとみなされることも少なくありません。また信用情報の調査は法人と比べて難しくなるため、売掛金の買い取り先として好まれない傾向にあります。

個人事業主の場合、事業が好調であり、過去に金融事故を起こしていなかったとしても、個人事業主であるということが大きな要因となって審査をクリアできないことも珍しくありません。

ファクタリングでは売掛先が法人であることは、それだけで審査においてある程度有利になることもあります。

売掛金が原因の場合

ファクタリングの審査は売掛金が原因となって落ちることもあります。リスクがある売掛金としてみなされた場合には、企業の信用度に関わらず審査をクリアすることはできないでしょう。

売掛金が原因となって審査に落ちてしまう理由には具体的にどのようなものがあるものでしょうか。

不良債権の可能性がある

不良債権とは財産的な価値を失い、回収の見込みがなくなった債権のことです。

当然のことながら、ファクタリング会社に不良債権の買い取りを申し出ることは認められる行為ではありません。しかし貸し倒れとなった状態の債権であることを分かっていても、ファクタリング会社に買取依頼を行う人も少なからず存在します。

ファクタリング会社は不良債権を買い取ってしまった場合、資金を回収することはできません。不良債権の買い取りを回避するためにも、審査において売掛金が不良債権でないか厳しくチェックしています。

二重譲渡の可能性がある

ファクタリングにおける二重譲渡とは2社、もしくはそれ以上の数のファクタリング会社に自社の売掛金を譲渡し、それぞれの業者から代金の受取りを行う行為です。

もし二重譲渡に成功してしまうと、2社から現金を不正に受け取ることになります。二重譲渡は法律違反にも該当する行為ですので間違っても行ってはいけません。

支払期日が遠い

ファクタリングの審査では売掛金の支払期日まで日数があると不利になります。支払期日が遠いと、それまでに売掛先が倒産したり、経営状況が悪化したりするなどして、売掛金を回収できなくなる可能性が高まるためです。

売掛金の支払い期日は長くても2カ月程度が目安であり、2カ月を超えると審査において不利になることもあります。

ただし売掛金の支払期日は日が経つごとに近くなってくるため、売掛金の支払期日が主な原因で審査に落ちた場合は再審査ではパスできることもあるようです。

利用者が原因の場合

前述のようにファクタリングの審査では売掛先が重視されるものの、利用者についても審査における着目点となることを忘れてはなりません。

利用者が原因となって審査に落ちてしまう理由には具体的にどのようなものがあるものでしょうか。

売掛先と継続した取引がない

ファクタリングでは利用者と売掛先が長期的に取引を行っているかが重視されます。売掛先との継続した取引がない場合、ファクタリング会社は売掛先が支払いをきちんと行う企業であるか判断できません。そのため売掛先と取引実績がない、もしくは極端に少ないと、審査において不利になることもあるでしょう。

またファクタリングを不正な取引として悪用する人も少なからず存在します。過去の取引実績がない売掛先の場合、利用者と売掛先とが虚偽の請求書を作成し、ファクタリング会社を騙して買取代金を受け取ろうとしている可能性も否定できません。

ファクタリング会社に安心して取引をしてもらうためには、継続した取引があり、今回の取引でも過去のやりとりから支払いを期待できる売掛先を選びましょう。

利用者が個人事業主

前述のようにファクタリングは売掛先が個人事業主の場合、審査において法人よりも不利になることがあります。利用者についても同様で個人事業主の場合は審査において不利になることもあります。

個人事業主の取引先は個人事業主同士であったり、中小零細企業であったりすることも多く、倒産リスクや売掛金未回収のリスクが法人と比較して高いと判断されやすいためです。

また個人事業主の場合、事業を継続するために売掛先から振り込まれたお金を使い込んでしまう可能性を懸念されることもあります。

事業が好調であり、信頼に値するような人物であっても、個人事業主であることが大きな要因となってファクタリングの審査に落ちてしまうこともあります。

個人事業主でファクタリングを検討している方は個人事業主との取引実績を公表しているファクタリング会社、もしくは個人事業主を歓迎しているファクタリング会社を選ぶのも一つの手です。

人柄に問題がある

ファクタリングの審査では売掛先や利用者の経営状況、あるいは売掛金の信頼度だけでなく、利用者の人柄についても問われることがあります。

特に2社間ファクタリングでは、ファクタリング会社は利用者の資金の持ち逃げを懸念しているため、利用者の人柄も重要視されます。

面接において横暴な振る舞いをしたり、担当者を罵倒したりした場合、審査において不利になるでしょう。また必要書類の提出を期日が過ぎても連絡を入れずに遅れた場合などにも、安心して取引できる利用者としてみなされにくくなるので注意してください。

ファクタリング会社とのやりとりや面接では社会人らしい言動を心掛けるようにしてください。

ファクタリング審査を通過しやすくなる6つのポイント

ファクタリングの審査はポイントを押さえて申し込むことによって通過率を高めることができます。審査の通過率を高めるためにもファクタリング審査が通過しやすくなるポイントを押さえておきましょう。

ファクタリング審査を通過しやすくなるポイントとして以下の6つが挙げられます。

● 3社間ファクタリングを利用する
● 対法人の売掛金で申し込む
● 信用度の高い売掛債権を選ぶ
● 支払期日が近い売掛債権を選ぶ
● ファクタリング会社に信頼される態度をとる
● 審査通過率の高いファクタリング会社を選ぶ

それぞれについて詳しく解説していきます。

1.3社間ファクタリングを利用する

3社間ファクタリングとは売掛金の支払日に売掛先がファクタリング会社に支払いを行う仕組みです。取引先を含む3社間ファクタリングは利用者による売掛金の持ち逃げを防げるため、ファクタリング会社は資金の未回収リスクを軽減できます。

またファクタリング会社は売掛先にも直接連絡できるため、取引において安心感を得られやすいでしょう。これらのことから、3社間ファクタリングは2社間ファクタリングよりも審査落ちのリスクが少なくなります。

ただし3社間ファクタリングを行うには売掛先から同意を得なければなりません。ファクタリングが必要な状況の企業と取引を行うことに不安を感じ、今後の取引を見合わせたいと考える企業もあるでしょう。ファクタリングをきっかけにこれまで取引を行っていた企業との関係が悪化することもあるので注意してください。

2.対法人の売掛金で申し込む

前述のように取引先が個人事業主だとファクタリング会社から信用が得にくく、場合によっては審査で不利になります。

ファクタリングを希望する場合は個人事業主の売掛金ではなく、法人の売掛金を選ぶ方が審査において有利になります。

また法人の中でも経営が安定している大企業の売掛金はファクタリング会社から好まれやすい傾向にあるでしょう。

3.信用度の高い売掛債権を選ぶ

ファクタリング会社は信用度が高い売掛債権であれば資金が未回収になるリスクを減らせます。

信用度の高い売掛債権の例として上場企業や大企業、公的機関などが挙げられます。

一方で評判が好ましくない企業や経営が悪化している企業の売掛債権の場合、売掛債権としての信用度が低いと判断されることもあるでしょう。

4.支払期日が近い売掛債権を選ぶ

ファクタリング会社は支払期日が近い売掛債権を好みます。前にも述べたように支払い期日までに2カ月以上の期間があると未回収になるリスクが高いと判断されて、審査において不利になることも少なくありません。

ファクタリングの審査において条件を有利にするためには、支払期日が短い売掛債権を選ぶようにしてください。

5.ファクタリング会社に信頼される態度をとる

ファクタリング会社は審査において問題なく取引を行える相手であるかを重視しています。例えばファクタリング会社の担当者からの質問に対して誠実に応じなかったり、会話の内容に嘘があったりすれば、相手からの信頼を得ることはできません。

特に2社間ファクタリングでは、ファクタリング会社は利用者が回収した売掛金を持ち逃げしないかについても懸念事項としています。

ファクタリング会社との取引では誠実に対応し、ビジネスパーソンとして問題ない言動を心掛けてください。

6.審査通過率の高いファクタリング会社を選ぶ

ファクタリング会社によって審査の基準や審査の通過率が異なります。そのためファクタリング会社Aでは審査に落ちても、ファクタリング会社Bでは審査をクリアできるということも珍しくありません。

審査通過率が高いファクタリング会社を選択することで、審査に落ちるリスクを軽減できます。ファクタリング会社によっては公式ホームページでも審査通過率や審査のポイントを公表しているため、審査を受ける前に情報収集してみてください。

まとめ

ファクタリングとは売掛金を短期間で現金化するシステムですが、このシステムを利用するためには審査に受からなければなりません。ファクタリングを活用して現金を早期に得ようという試みが失敗してしまえば、自社の存続が危うくなることもあるでしょう。

審査に落ちないようにするにはファクタリングに落ちる原因を解消した後で、ファクタリング審査を受かりやすくするためのポイントについて意識してみてください。

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