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オンラインファクタリングとは? メリット・デメリットや適しているケースをご紹介

最終更新日:2023年12月20日

ファクタリングとは売掛金を譲渡して、本来の入金予定日よりも早く現金化する資金調達方法です。ファクタリングの利用に当たっては、これまでファクタリング会社に出向いて手続きしたり、書類を郵送でやり取りしたりする方法が一般的でした。

しかしインターネットの普及やデジタルトランスフォーメーション(DX)の進化によって、最近はオンラインだけで完結できるオンラインファクタリングも増えてきました。2020年に新型コロナウイルス感染症の拡大で非接触非対面が求められるようになったのをきっかけに、新たなスタンダードとして定着しつつあります。

オンラインファクタリングは、原則Web上で申し込みから契約まで完結するため、スピーディーで簡単な手続きによる資金調達が可能です。本記事ではオンラインファクタリングの概要やメリット・デメリットを解説します。本業が多忙で資金調達の情報収集に時間を割きたくない方は、参考にしてください。

オンラインファクタリングとは?

オンラインファクタリングとは、ファクタリング会社を訪れることなく、Web上で契約から現金化まで完結できる売掛債権買取サービスのことを指すのが一般的です。

従来はファクタリング会社の担当者との面談が必要なケースがほとんどでした。来店不要で契約可能なファクタリング会社もありましたが、それでも書類や契約書を郵送で取り交わす手間が必要でした。

一方オンラインファクタリングでは、メールやLINEなどのチャットツールで書類を取り交わし、電子署名で契約を結ぶケースが多いです。そのためスマートフォンやパソコンがあれば、足を運んだり、郵送したりする手間を掛けずに資金調達が完結します。

オンライン取引では、以下のような流れで売掛金を現金化するのが一般的です。

1.Web申し込み
2.仮審査
3.見積もり
4.Web上で必要書類を提出
5.本審査
6.オンライン契約
7.振込入金

オンライン取引では原則として上記の手続きが全てWeb上でスピーディーに完結します。オンライン取引によってファクタリングの利便性は大きく高まったといえるでしょう。

オンラインファクタリングのメリット

オンラインファクタリングには、主に以下のようなメリットがあります。

・最短で即日入金できる
・オンラインで手続きが完結する
・24時間いつでも申し込みできる
・交通費・郵送費を掛けずに済む
・強引な勧誘を受けずに済む
・手数料を安く抑えられる
・個人事業主も利用できる

それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

最短で即日入金できる

オンラインファクタリングのメリットの一つ目は、申し込みから入金までの時間が短いことです。そもそもファクタリングは、銀行やノンバンクの融資に比べて、スピーディーな資金調達を可能とする手段です。オンライン取引では、対面や郵送でのやり取りがなくなるため、さらに素早い資金調達が期待できます。

審査のスピードに力を入れているところも多く、申し込み当日中の入金が可能なケース、早ければ1時間以内で入金されるケースもあります。すぐに資金が必要な企業にとって、頼もしいサービスといえるでしょう。

オンラインで手続きが完結する

一般的なオンラインファクタリングであれば、申し込み手続きから審査・入金までが全てWeb上で完結します。

準備が必要なのは、本人確認書類や請求書などのスキャンだけです。クラウドサインを採用していれば、契約手続きのために足を運んでサインや押印をする必要もありません。

オンラインファクタリングの多くは、パソコンだけでなくスマートフォンでも手続き可能です。自宅や事務所に加え、外出先でも申し込みや契約を進められるので、忙しい方に向いています。

24時間いつでも申し込みできる

24時間いつでも申し込みができるのも、オンラインファクタリングのメリットです。

窓口で申し込む従来型のファクタリングは、営業時間内でなければ申し込みやその後の手続きが進みません。その点オンラインファクタリングは、ほとんどの場合、時間に縛られません。深夜や早朝、土日祝日といった従来型のファクタリングが営業をしていないことの多いタイミングでも、申し込みできます。

交通費・郵送費を掛けずに済む

オンラインファクタリングでは、従来型のファクタリングのようにわざわざ会社まで足を運ぶ必要がないため、交通費も掛かりません。また郵便によるやり取りも不要なため、切手代などの郵送費もゼロです。

なお、オンラインであれば時間の節約にもなります。ファクタリング会社まで往復する時間の分、他の仕事を進められます。郵送と比べても、書類が届くまでのタイムラグが発生しないのは、うれしいポイントです。

強引な勧誘を受けずに済む

強引な勧誘や営業を受ける心配がないのも、オンラインファクタリングのメリットといえます。

従来型のファクタリングを行っている会社の全てが強引な勧誘や営業をしている、という訳ではありませんが、中には強引な勧誘で契約させようとする悪質な業者も存在します。

ひどいパターンでは、契約するまで帰さないよう振る舞ったり、急な資金需要が発生している顧客の状況を逆手に取って、足下を見た対応をしたりするケースも考えられます。

オンラインファクタリングは基本的には対面による手続きがないため、そのような接客を受けることは考えにくいです。

手数料を安く抑えられる

従来型のファクタリングと比べて、手数料が安いケースが多いのも、オンラインファクタリングのメリットです。

ファクタリング会社ごとに必要な手数料は異なりますが、従来型のファクタリングの場合には、2社間ファクタリングで10〜20%程度が相場となっています。一方、オンラインファクタリングの場合は手数料が下がる傾向にあり、一桁代に抑えられる例もあります。これは、人件費やコストを抑えた運営が可能なことが大きな要因です。

個人事業主も利用できる

個人事業主の方で、できるだけ早く売掛金を現金化したいとお考えの方もいるでしょう。

オンラインファクタリングサービスの中には、個人事業主やフリーランスが利用できるものもあります。税務署に開業届を提出済みで、必要書類がそろっていれば、最短即日の現金化も可能です。

 

オンラインファクタリングのデメリット

オンラインファクタリングにはさまざまなメリットがありますが、一方で以下のようなデメリットもあります。

・対面よりも審査時の柔軟性がない
・必要な書類をデータ化しなければならない
・完全オンライン完結とは限らない
・2社間ファクタリングのみで3社間ファクタリングができない

利用をお考えの場合はメリットだけではなく、デメリットも理解しておきましょう。

対面よりも審査時の柔軟性がない

オンラインファクタリングは従来型のファクタリングに比べ、審査の柔軟性に欠ける傾向があります。

従来型のファクタリングであれば話し合うことで、利用者の事情を汲んだ柔軟な対応も期待できますが、オンラインファクタリングの場合は基準となる数字だけで判断されます。

もちろん入力ミスやアップロードした書類に不備などがあれば、審査に通りません。また多くの場合、メールやチャットでのやり取りのため、担当者との間に信頼関係を築きにくいところも難点です。

オンラインファクタリング会社の中には、オンライン面談を実施しているところもあります。相手の顔が見える状態で対話したい場合は、そうしたサービスがある業者を選ぶとよいでしょう。

必要な書類をデータ化しなければならない

オンラインファクタリングで手続きをWeb上で進めるには、必要な書類を全てデータ化しなければなりません。データ化が求められる必要書類は主に以下のようなものです。

・本人確認書類(運転免許証など)
・売掛金があることを証明する書類
・振込先の通帳のコピー決算書・確定申告書

上記の書類をデータ化するには、書類をスキャンしたり、スマートフォンで撮影したりして、パソコンに取り込む必要があります。

普段、紙の書類でのやり取りに慣れている方や、インターネットに慣れていない方の場合、オンラインでの手続きがスムーズにいかないかもしれません。

完全オンライン完結とは限らない

オンラインファクタリングといっても、完全にはオンラインで完結しない場合もあります。例えば書類の提出はオンラインで完結できても、審査のために面談が必要だったり、契約時に対面でサインや押印を求められたりするケースが挙げられるでしょう。

実際に足を運ぶ必要がある場合、交通費の節約や時間の短縮などのメリットが少なくなってしまいます。全ての手続きがオンラインだけで完結するかどうかを、公式サイトの情報や口コミなどでしっかりチェックしておきましょう。

3社間ファクタリングができない

ファクタリングには2社間方式と3社間方式の2種類があります。2社間方式とは利用者とファクタリング会社の2社での契約です。

一方、3社間方式は利用者とファクタリング会社だけでなく、売掛債券を発行している企業も加えた3社での契約を指します。

3社間方式は、2社間方式に比べて手数料が安くなるメリットがありますが、オンラインファクタリングでは原則として3社間方式は利用できません。手数料を抑えるために3社間方式を利用したいと考えている方にとっては、デメリットといえるでしょう。

オンラインファクタリングが適しているケース

オンラインファクタリングの利用が適しているケースとして、以下の4つが挙げられます。

・すぐに現金を用意しなければならない
・近くにファクタリング会社がない
・開業したばかりで資金繰りがうまくいかない
・忙しく時間が取りにくい
・コストを抑えて資金を調達したい

それぞれを詳しく解説します。該当するようであれば検討してみてください。

すぐに現金を用意しなければならない

オンラインファクタリングは「支払期日が迫っている」場合など、一刻も早く現金を用意する必要がある場合に適しています。前述したように対面での面談や郵送で行う従来型のファクタリングに比べて、一般的なオンラインファクタリングは手続きがWeb上で完結でき、現金化までのスピードが早いためです。

即日入金が可能なケースも多くあるので、すぐに現金が必要な場合は、一般的なファクタリングよりも入金までがスピーディーなオンラインファクタリングを選ぶとよいでしょう。

近くにファクタリング会社がない

自宅やオフィスの近くに利用可能なファクタリング会社がない場合も、オンラインファクタリングが適しています。オンライン上で完結できるのであれば、パソコンやスマートフォンさえあれば手続きが可能で、わざわざ遠くのファクタリング会社まで出掛ける必要がないためです。

地方を拠点に活動している事業者の場合、近くに適したファクタリング会社がないケースもあるでしょう。しかし完全オンライン完結のオンラインファクタリングであれば、地方からでも数あるファクタリング会社の中から自社に状況に合った業者を選んで利用できます。

開業したばかりで資金繰りがうまくいかない

開業して間もない時期は、資金繰りに困ってしまうこともあるでしょう。資金繰りに困っているときには、借り入れをすることをためらう方も多いはずです。
ファクタリングは借り入れではなく売上債権の譲渡であるため、月々の返済が発生しません。オンラインファクタリングなら手続きにも時間が掛からないため、事業を軌道に乗せることに注力したい方にもおすすめです。

またファクタリングは、事業を始めたばかりで実績が少なくても契約できる確率が高いため、開業したばかりの方に向いているでしょう。

忙しく時間が取りにくい

一般的なオンラインファクタリングは、本人確認書や請求書などの必要書類をオンラインで提出するだけで完結するため、多忙な方に適しています。また申し込みは24時間可能で、早ければ即日入金も可能です。忙しくて資金調達に時間を掛けられない方は、検討する価値があるでしょう。

コストを抑えて資金を調達したい

コストを抑えて資金を調達したい場合にも、オンラインファクタリングは適しています。前述のように、オンラインファクタリングは従来型のファクタリングに比べて、人件費や運営コストを抑えているので、その分手数料も低く設定されているのが特徴です。

また、ファクタリング会社に赴くための交通費や、書類の送付に必要な郵送料も必要ありません。利用する際の諸費用を抑えられるため、コストを抑えて資金調達をしたい場合に向いています。

まとめ

オンラインファクタリングはWeb上で申し込みから契約まで完結するため、比較的簡単な手続きで、迅速な資金調達が可能です。資金調達コストも従来型のファクタリングより抑えられるケースが多いでしょう。

ただし基本的には全てWeb上で手続きするため、パソコンやインターネットに不慣れな方の場合、利用しにくく感じてしまうようです。また担当者の顔が見えない取引に不安を感じる方もいるかもしれません。そのような方には従来型のファクタリングもおすすめです。

Web相談を受け付けている従来型のファクタリングも多数あるので、まずは気軽に相談してみましょう。
 

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