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農業はファクタリングで資金調達できる! おすすめの理由や活用のポイントを解説

最終更新日:2024年02月28日

農作物の出来が気温や天候に左右されやすい農業は、資金繰りが難しい業種といわれています。農業の資金調達では、銀行融資よりも審査の柔軟性が高く、最短即日での現金化も可能なファクタリングがおすすめです。

本記事では農業の資金繰りが困難な理由や、農業の資金調達方法としてファクタリングをおすすめする理由、活用時のポイントなどについて解説します。農業に従事していて資金繰りにお困りの方はぜひ参考にしてみてください。

農業で資金繰りが困難になりやすい7つの理由

農業はさまざまな理由によって、資金繰りが困難な事業の一つです。ここからは農業で資金繰りが困難になりやすい7つの理由を解説します。

1. 農繁期と農閑期があり収入が不安定

農産物は工業製品と異なり、年間を通じて同じ成果物を維持できる訳ではありません。作物や地域によって差はあるものの、作業が忙しい農繁期と作業が落ち着く農閑期では収入が大きく変動します。

また農閑期は、農機具をメンテナンスすることは欠かせません。収入が少ない状態ながら費用は発生するため、資金繰りの管理を適切に行っていないと資金不足に陥る恐れもあります。

2. 売り上げが天候や気温に左右される

農業は、天候や気温の影響を受けてしまいやすい業種です。特に近年は、猛暑や大雨などの異常気象が起こるケースも大いにあり、当初の計画通りに進まなくなってしまうことも多いでしょう。かといって、生産する作物を途中で変更するのは容易ではありません。計画通りに作物の育成や収穫が進まなければ、当然、売り上げにも直結し、収入が減ってしまいます。回収さ意図とは

3. 売り上げの回収サイトが長い

回収サイトとは、売掛金の計上後、実際に入金されるまでの期間を指します。立場によっても呼び方は異なり、売掛金を回収する側は回収サイトと呼び、売掛金を支払う側は支払いサイトと呼ぶことが一般的です。資金繰りを円滑に進めるための鉄則は「回収サイトは短く、支払いサイトは長く」といわれるものの、農業では常にこの逆の状態であるケースが多いでしょう。

理由として、農作物は出荷までに長い時間が掛かるためです。例えば、JA(農業協同組合)などに出荷した後、実際に商品代金が入金されるまでに半年程度時間が掛かることもあります。一方で、野菜苗や肥料などの費用は当月締め翌月支払いが一般的で、支払いサイトは短い傾向です。そのため農業では、スムーズな資金繰りを実現しにくいでしょう。

4. 直接契約は売掛金の未回収リスクがある

JAに出荷している分の売掛金の未回収リスクはほぼないものの、店舗と直接契約して農作物を販売している分は未回収リスクが付いて回ります。特に飲食店は廃業率が高い傾向にあるため、飲食関係への販売分の売り上げが大きい場合は未回収リスクも高まるでしょう。

5. 農機具の故障などで急な出費が多い

農機具は使い方によって、寿命が大きく変わります。中には、忙しくて点検を後回しにした結果、突然故障してしまい想定よりも早く新品を購入しなければならないケースもあるでしょう。農業の必需品であるトラクターに関しては中古でも数百万円、新品なら数千万円に上るほど高額です。急な出費が重なれば、資金繰りは一気に悪化してしまいます。

6. 家族経営はどんぶり勘定になりやすい

従業員を雇い農業を法人化している場合は別として、家族経営で農業を営んでいる方も多いのではないでしょうか。家族経営ではどんぶり勘定になりやすく、。労働者が家族の場合は賃金として支払いを行っていない、生活費と農業用の資金が混同するなど、何にどの程度費用がかかっているのか把握しないまま事業を進めているケースも多くあります。特にキャッシュの流れを把握していないと帳簿上は黒字でも、手元に現金がないという事態にもなりかねません。

7. 事業の特性から銀行融資を受けにくい

農業は、金融機関から融資を受けにくいという課題もあります。資金繰りが不安定になりやすいという特徴がある上に、地方の農地を所有している場合は土地の価格が低く担保には不向きなケースが多いです。結果として、経営状況や支払い能力、担保・保証人などを総合的に判断される融資では不利になりやすいでしょう。

資金調達をする場合は、融資以外(公的補助金の活用、ローン、クラウドファンディング、ファクタリングなど)の資金調達方法を検討することが大切です。

そもそもファクタリングとは?概要を解説

農業における資金調達方法の一つに、ファクタリングがあります。ファクタリングとは、自社の売掛債権(売掛金)をファクタリング会社に売却し、早ければ即日に現金化ができる資金調達方法です。ファクタリングの場合、重点的に審査されるのは利用社ではなく売掛先の企業の信用度のため、銀行融資が難しい業種でも活用しや水という特徴があります。

ファクタリングの種類

売掛金を買い取るタイプのファクタリングには、以下の2つの方法があります。

 ・2社間ファクタリング
 ・3社間ファクタリング

まず2社間ファクタリングとは、利用会社とファクタリング会社の2社間で契約を締結する方法で、売掛先にファクタリングの利用を知られることなく、早急な資金調達が可能です。ただし手数料は、高額になりやすいというデメリットがあります。

一方で3社間ファクタリングとは、利用者・ファクタリング会社・売掛先の3社間で契約を締結する方法です。利用者から売掛先に対しファクタリングを利用することを伝えて承諾を得なければならないものの、手数料は2社間ファクタリングよりも低く抑えられる傾向にあります。

ファクタリングのメリット・デメリット

ファクタリングはあくまでも売掛金を売却する資金調達方法であるため、融資と異なり借金が増えることがありません。ファクタリング業者によっては最短即日で現金化できることもあり、融資以上にスピーディな資金調達が可能です。また契約方法によって異なるものの、基本的には万が一、売掛先が倒産したとしても、利用者がその分の売掛金をファクタリング会社に弁済する必要はありません。

一方で利用手数料には大きく幅があり、ファクタリング業者や種類によっても異なります。方法によっては融資以上にコストがかかってしまうケースもあるでしょう。また調達できる資金は売掛金の額面から手数料を差し引いた金額のため、不足する場合は他の方法と併用する必要があります
 

 

農業の資金繰りにファクタリングがおすすめの理由

ここからは農業の資金調達方法として、ファクタリングがおすすめな主な理由について解説します。

金融機関以上に審査が柔軟

前述した通り、農業では突発的に費用が必要になっても、売り上げが不安定な上に担保価値のあるものが少ないため、銀行融資を受けにくくなります。一方でファクタリングを利用する場合、審査対象となるのは主に売掛先の信用力です。そのため赤字経営が続いている、債務超過であるなど、通常であれば銀行融資を断られる場合でも資金調達できる可能性があります。

将来のキャッシュフローに影響しない

売り上げが安定しない農業の場合、銀行融資を受けても計画通りに支払いできるかは分かりません。

借入金を増やせばその分、将来のキャッシュフローにも影響が出る他、異常気象などが続けば支払いが滞る恐れもあります。それに対してファクタリングは、今ある売掛金を売却し資金を調達する方法であるため、支払いの負担を将来に持ち越すことはありません。詳細のキャッシュフローに影響が出る恐れもないでしょう。

売掛金を素早く現金化できる

農業のように売掛金の支払い期日が長期にわたる業種では、入金されるまでの期間は自己資金で乗り切らなくてはなりません。しかし収入が安定しない以上、年度によっては十分な資金を確保できないこともあるでしょう。その点ファクタリングを利用すれば、入金日が半年先の売掛金であっても、前倒しで現金化が可能です。また最短で即日現金化できるため、突発的に農機具の交換が必要になったときでもすぐに資金を準備できます。

売掛先の倒産リスクにも対応できる

一般的な契約では、ファクタリングで売掛金を売却した場合、売掛先の倒産リスクはファクタリング会社が負うので、万が一売掛先が倒産しても利用者がその分を支払わずに済みます。これを「償還請求権なし(ノンリコース)」契約と呼び、売掛先の倒産リスクに備える方法としても有効です。

ただし、ファクタリング会社や契約内容によっては「償還請求権あり(リコース)」の契約になるケースもゼロではありません。

農業でファクタリングを活用するときのポイント

ここからは、農業でファクタリングを活用する際に押さえておくべきポイントをご紹介します。

農業特化型の銀行融資と併用する

資金調達にはさまざまな方法があるものの、主によく利用されるのは金利の低い銀行融資です。またファクタリングを利用する場合でも、自社が保有する売掛金の額自体が少ない場合、必要な資金を100%調達できないこともあるでしょう。

農業の場合、通常の銀行融資は審査が通りにくい反面、JAや日本政策金融公庫などで農業専用の融資制度を提供しています。これらの融資制度も使いながら、柔軟な対応が可能でスピーディに現金化できるファクタリングなどを活用するのがよいでしょう。

正確な会計処理を行う

2社間ファクタリングでは、売掛金が利用者の口座に振り込まれます。その後、決められた期日までに利用者からファクタリング会社に売掛金と同等の額を振り込む処理が必要です。ファクタリングの仕組みや流れを正確に把握していないと、別の支払いに流用してしまい期日までにファクタリング業者に支払えない場合もあるでしょう。支払いは遅らせることはできず、契約違反で損害賠償を請求されたり、罪に問われたりする恐れもあります。

またファクタリングを申し込む際に行われる審査の際も、決算書や確定申告書の提出が求められます。資金繰りの改善では、正確な会計処理やキャッシュの流れの把握が不可欠です。ファクタリング業者の中には、経営コンサルティング事業を行っている会社もあるので、ファクタリングの利用をきっかけに、経営状況や管理状況などについて相談し、どんぶり勘定を見直すようにしましょう。

農業でファクタリングを利用するときの注意点

最後に、農業でファクタリングを利用する際の注意点をご紹介します。

売掛先の信用力により手数料が変動する

ファクタリングの手数料は各ファクタリング業者が自由に設定できます。手数料を決める際に関わってくる一つの要素のが、売掛先の信用力です。売掛先の信用力が低いと売掛金の未回収リスクが高いと判断され、補填分を手数料に上乗せして提示される場合があります。

農業の場合、売掛先が法人であればよいですが、個人事業主が経営する飲食店や小売店などの場合、ファクタリングを利用できない可能性もゼロではありません。ファクタリングに対応していても、相場以上の手数料が必要になるケースもあります。審査を受ける際にも契約書や請求書、直近数カ月分の売掛金の入金が確認できる通帳のコピーなどの基本的な書類の他にも、必要になる提出書類が増えやすいため事前に確認しておきましょう。

個人事業主・小口債権に対応しているか確認が必要

前述した通り、ファクタリング会社といっても、全ての売掛金の買い取りに対応している訳ではありません。それぞれの会社により「法人・大口債権のみ」「法人・個人事業主どちらにも対応」「3カ月以内に回収できるもののみ」などと、対応している売掛金が異なります。

中でも、農業従事者に多い個人事業主の小口債権は、対応しているファクタリング会社が少ない点に注意しましょう。過去に農業のファクタリングに対応した実績のある会社などから探すとよいでしょう。

ファクタリングを装った闇金業者が存在する

ファクタリングは2000年代に入ってから利用されるようになった、比較的新しい資金調達の方法です。合法的な取引ではあるものの、融資などに比べ利用者の制度理解が追いついていないことから、闇金業者が紛れやすいのも事実です。

ファクタリングを装った闇金業者の特徴として、主に以下のようなことが挙げられます。

 ・手数料が相場(他のファクタリング業者)と比べて異常に高い(または低い)
 ・売掛金の分割支払いが可能
 ・担保や保証人を要求される
 ・会社の所在地や情報が不明確
 ・見積書の内容が分かりにくい、内訳の説明が不十分

ファクタリングは融資ではないため担保は必要なく、分割支払いにも対応できません。もし少しでも怪しいと感じた場合は、警察や消費者ホットライン(消費者庁)などに相談しましょう。

またファクタリング業者を選ぶ際には、一社のみに相談するのではなく複数社に見積もりを依頼して比較検討するようにしてください。

農業の資金繰りにはファクタリングも活用しよう!

農作物の出来が自然環境にも左右される農業は、どうしても収入を安定させることが難しい傾向にあります。とはいえ、農機具の故障などにより突発的に資金が必要になることも多いため、さまざまな資金調達の方法を把握し、必要なときには状況に合った方法を検討することが大切です。

ファクタリングサービスを提供している株式会社Mentor Capitalでは、法人の売掛金であれば利用者様が個人事業主か法人か、どのような業種かを問わずファクタリングのご相談が可能です。農業に従事しており資金繰りに困っている、なるべく早く現金化が必要といった方はお気軽にお問い合わせください。