最終更新日:2021年09月09日
Mentor Capitalです。
今回はCAMPFIREについて解説したいと思います。
最近、何かと話題に事かかないクラウドファンディング。
個人や企業にはじまり、芸能人や自治体が積極的に利用した事から、クラウドファンディングの知名度は急速に高まりつつあります。
そんな数多のクラウドファンディングサイトの中でも、CAMPFIREは日本最大級のクラウドファンディングサイトの一つとして有名です。
ここでは、そんなCAMPFIREについて詳しくチェックしていきましょう。
CAMPFIREとは
日本発のクラウドファンディングサイトの中でも、特に規模が大きい事で有名なCAMPFIRE。
運営は2011年1月に設立された株式会社CAMPFIREによって行われています。
近年になって寄付型や投資型のサービスも開始されましたが、特に運営開始当初より導入している購入型のクラウドファンディングが多くなっており、
これまでの出資者は28万人以上、また支援額も29億円を超え多数のプロジェクトが成功しています。
近年では著名な芸能人や自治体がクラウドファンディングを行うにあたってCAMPFIREを利用するなど、その知名度は日を追うごとに増していると言っても過言ではないでしょう。
CAMPFIREの歴史
先にご説明した通りCAMPFIREの設立は2011年の1月、そして実際にクラウドファンディング・プラットフォームであるCAMPFIREをオープンしたのは
2011年6月とそれほど運営期間が長いわけではありません。
では何故たった数年のうちに、CAMPFIREは国内最大規模を誇るクラウドファンディングサイトまで成長できたのでしょうか。
1つは、当時の日本でまだクラウドファンディングがそこまで普及していなかった事が挙げられます。
初めて日本でクラウドファンディングサイトを立ち上げたと言われるReadyforですら2011年の3月にサービスを開始していますから、
いかに当時の日本のクラウドファンディングが少なかったかが良くわかります。
もう1つはCAMPFIREが日本のクラウドファンディングの敷居を低くする事に積極的だった事が挙げられるのではないでしょうか。
CAMPFIREは手数料の大幅な削減や、審査項目の緩和など新たなサービスを続々と打ちだし、利用者数を爆発的に伸ばして成長し続けてきました。
このような積極性からCAMPFIREは今日のネームバリューを獲得したとも言えるでしょう。
CAMPFIREの主な特徴
資金調達の手段として利用されるクラウドファンディングですが、それぞれ強みとも言える専門性に特化しています。
国内最大規模のプロジェクト掲載数を誇るCAMPFIREも例外では無く、幅広く扱っているように見えて音楽や写真、芸術などアート系のカルチャーが最も強いという特徴を持っています。
また、CAMPFIREはクラウドファンディングの方式についても傾向があります。クラウドファンディングの方式は大きくわけて、
があります。
CAMPFIREはこれまで「購入型」のみで運営を行ってきましたが、2016年以降は「投資型」の一つであるソーシャルレンディング、そして「寄付型」へと参入しています。
より大規模なクラウドファンディングサイトへと成長した事になるわけですが、購入型一筋でやってきたという事もあり、掲載されているプロジェクトも購入型に比重を置いたものとなっています。
「幅広い選択肢」があるという点ではまさしく日本最大級を誇るCAMPFIRE。
しかしながら、「購入型」以外で選ぶ場合はCAMPFIREに追従する他のクラウドファンディングを利用した方が良い可能性もあるのです。
CAMPFIREの利用資格者
CAMPFIREのガイドラインを見ると、利用資格についての各種項目をチェックする事ができます。
このガイドラインによると20歳以上、日本国内の住居・電話番号、銀行口座の保有、身分証の保有が最低条件となっており、
更に必要な場合は書類の提出を求められる事があると記載されています。
これはすなわち個人事業主や中小企業の経営者など一般的に資金調達を必要とする方以外でも、まったくの個人でさえCAMPFIREの利用が可能という事です。
上記の資格さえ満たせていればどのような方でもCAMPFIREを利用する事ができるという事で、ハードルは非常に低くなっていると言えるでしょう。
CAMPFIREのメリット
大手ならではの資金が集まりやすい環境
クラウドファンディングの草分け的な存在として認知されているだけはあり、CAMPFIREは非常に資金が集まりやすい環境が整っていると言えます。
プロジェクトについての詳細な内容の記述、明瞭なサイトデザインなど、出資する側にとっては非常にわかりやすくなっていると言えるでしょう。
知名度が高い
知名度が高いという事も忘れてはいけません。
現在ではそれこそ無数にあるクラウドファンディングサイトですが、早くから日本のクラウドファンディング業界に乗り出した事もありCAMPFIREの知名度は頭一つ分抜き出ています。
人気が高ければ高いほど多くの出資者がアクセスするクラウドファンディングサイトにとって、知名度は非常に重要です。
また、ただでさえ知名度の高いCAMPFIREですが、近年では有名人が利用した事やメディアの露出等を理由に一般の方への認知度も高まっています。
こうした事から、CAMPFIREは資金調達の手段としても非常に評価の高いクラウドファンディングサイトとなっているのです。
手厚いサポート体制
資金調達者に対して手厚いサポート体制が整えられているCAMPFIRE。
CAMPFIREのサイト上を見てみるとプロジェクトの詳しい作り方が記され、理解しやすいように動画まで公開されています。
また、自身で理解できない事があった場合スタッフに直接訪ねる事も可能です。
プロジェクトの管理画面も分かりやすいものとなっており、クラウドファンディングをすぐにでも利用したい方にとってありがたい作りとなっています。
現在では多数のクラウドファンディングサイトがありますが、プロジェクトの審査は資金調達以前に必ずしも通らなければならない道です。
審査までなるべく時間をかけたくないという資金調達者にとって、CAMPFIREは非常にメリットが大きいと言えるでしょう。
CAMPFIREのデメリット
審査を通過しなければならない
CAMPFIREに限った話ではありませんが、実際に自身のプロジェクトをクラウドファンディングサイトに掲載してもらうにはそのクラウドファンディングサイトが行う審査を通過しなければなりません。
審査の通過率については詳しく公表されていませんが、例えば目標金額とアイディアの辻褄が合わない計画などを提出するとまず間違いなく審査に落ちてしまうでしょう。
ガイドラインや利用規約を理解した上で時間をかけて計画を立てれば必ず通過できるポイントですので、準備を怠らないようにしましょう。
目標金額到達の可能性
クラウドファンディングサイトの審査に通過する事ができたら、後は出資者から資金を集められるかが勝負でしょう。
ここで注意しなければならないのは、審査に通過したからと言って確実に資金を集める事ができるわけではないという事です。
「All or Nothing方式」など、事前に選んだ方式で目標金額に到達した・しないにかかわらず出資金を受け取れるかどうか変わってきます。
事前に方式を理解し、自身の計画に合わせて選ぶ事も重要となるでしょう。
ある程度の期間が必要である
現状、CAMPFIREのプロジェクト期間設定は1日から80日の間で設定が可能です。
最も多く利用されているのが30日から45日という結果が公表されていますが、締日は15日と末日に設定されている為仮に30日で設定しても申請から入金されるまで2か月は見込んだほうが良いでしょう。
極端に短くすると目標額に届かなくなる可能性が高まりますし、逆に長くすればするほど手元に入金されるまで時間がかかってしまう事になります。
事前に入金されるまでの期間を計算に入れ、はじめから期間が必要である事を頭に入れて利用するようにした方が良いでしょう。
CAMPFIREの使い方
会員登録を行う
資金を調達したい側も、出資者(パトロン)側もまずは会員登録から行います。
当然のことながら会員登録自体は無料ですので、まずは登録だけして他のサイトと比較してみるのも良いのではないでしょうか。
プロジェクトの作成
CAMPFIREサイト内にある「プロジェクトを作る」から自身のプロジェクトを作成します。
目標金額や募集期間などを詳細に決め保存しておく事が可能となっています。
この時点で公開されるわけではない為、プロジェクトを思いついたらまずは作ってみるのが良いでしょう。
また、この段階でもCAMPFIREのスタッフに相談をする事が可能です。プロジェクトを確実に成功させるためにも是非利用しておきたい所です。
申請から公開まで
詳細なプロジェクトを作成し公開したいと思ったら、実際にCAMPFIREのスタッフに審査してもらう必要があります。
審査結果はメールアドレスに連絡され、最短即日で行われます。審査基準についてはガイドラインや利用規約にかかれている為、事前にしっかりとチェックしておきましょう。
目標金額の達成・不達成
事前に選んだ方式により、目標金額の達成・不達成でその時点での金額が受け取れるかどうかが変わります。
「All-Or-Nothing方式」、または「All-In方式」を選んでいた場合、目標金額達成の場合のみ各種手数料が引かれた金額が手元に入金されます。
また、「All-In方式」と継続的な支援を目的として新たに新設された「ファンクラブ方式」は目標金額を達成していなくてもその時点での金額を受け取る事が可能となっています。
どの方式も強みがはっきりしている為、自身に合った方法を利用しましょう。
出資者にリターンを発送
目標金額を達成した時点で終了と言うわけではなく、CAMPFIREをはじめとしたクラウドファンディングサイトでは出資者に何らかのリターンを送らなければならない場合もあります。
購入型ではほとんどの場合プロジェクトの目標であった製品が、また「寄付型」などでも何らかのサービスを出資者に送るという方法もあります。
目標金額を達成した後も出資者との関係は長く続いていくのがクラウドファンディングサイトの特徴です。
のちのち必要になってくるのなら、あらかじめリターンについても考えておくのが良いでしょう。
CAMPFIREを利用した成功例
近年、元々大きな知名度や影響力を持つ方がCAMPFIREを利用してクラウドファンディングを成功させた例が増えてきました。
芸能人で言えばお笑い芸人であるキングコングの西野さんが、自身の絵本の展示会を成功させたという事でメディアに取り上げられました。
また、温泉と遊園地を合体させたその名も「湯~園地」なるプロジェクトを大分県別府市が成功させたニュースを耳にした方も多いかもしれません。
このような元から知名度が高い芸能人・有名人が行うクラウドファンディングは特に積極的にならずとも、
周囲のメディアがPRを行ってくれる為非常に成功しやすくなっているのは言うまでもありません。
それでは、上記のような知名度を持たない一般の方がCAMPFIREを利用して成功する確率はどれくらいなのでしょうか。
成功率だけで言うならば、CAMPFIREの案件成功率は60%を超えているとされています。
例としてアメリカで人気を博すクラウドファンディングサイトKickstarterは案件成功率30%~40%と公表されていますので、比較するとCAMPFIREの成功率が高い事がわかるはずです。
また、CAMPFIREのサイト上では成立済みのプロジェクトを見ることができますが、少しチェックするだけでも比較的知名度の低い個人・団体が資金調達に成功している事を知る事ができます。
これはどのような資金調達者であれ、「出資者の共感を得られる魅力的なプロジェクトなら確実に資金を調達する事ができる」という事を証明していると言えるでしょう。
CAMPFIREの評判
CAMPFIREに限った話ではありませんが、誰しもが気軽に利用できるというクラウドファンディングサイトの特性を活かし、
荒唐無稽、あるいは詐欺まがいのプロジェクトを立ち上げる方もいるのが現状です。
2015年には当時大学生だった女性がスケッチブックを持って発展途上国を訪れるというプロジェクトを立ち上げましたが、
あまりにも自身中心の内容に偏っていたためすぐさま中断する事となりました。
また、購入型では製品を完成させる事ができないケースが少なからず存在し、結果としてそれを見抜けなかった運営側に批判が集まりがちです。
しかし、CAMPFIREではこうしたミスマッチがなるべく起きないよう、審査の徹底や規約の改定など日々業務の改善に取り組んでいます。
こうした改善努力をはじめ、最初期のクラウドファンディングサイトという事もあってCAMPFIREの評判は揺らぐ事がありません。
近年ではメディアに取り上げられる事も多く、一般の方への知名度も高まっているCAMPFIRE。
これから更に使いやすく成長していく可能性を秘めているのは間違い無いと言えるでしょう。
クラウドファンディングサイトCAMPFIREのまとめ
いかがだったでしょうか?
クラウドファンディングサイトの一つ、CAMPFIREがどのようなものなのかきっと理解して頂けたかと思います。
クラウドファンディングサイトを利用してみたいけど、数が多すぎて迷っているという方。
まずは日本最大規模であるCAMPFIREを利用してみるのをおススメいたします。