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投資ラウンドが投資家心理に影響する!ラウンドごとの資金調達手段や目標額とは?

最終更新日:2019年10月28日

 

 

Mentor Capitalです。

 

 

 

 

今回はラウンドごとの資金調達手段や目標額について解説したいと思います。

 

 

 

 

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資産運用手段として投資が身近になった近年「シリーズAで○○億円の資金調達に成功!」などの報道を目にする機会が増えました。

投資家は企業の投資価値の位置付けを、投資ラウンドと呼ばれるステージに分け観察しています。

自社の投資ラウンドに見合った資金調達手段や目標金額を見定めることができなければ、

投資家から資金調達を行うことが困難になると言っても過言ではないほど投資家心理に影響を与える投資ラウンドの概要を解説します。

 

 

【投資家心理に影響を及ぼし資金調達に大きく影響する投資ラウンドとは?】

 

社会貢献として投資を行う投資家も一部存在するものの、一般的投資家は「投資時よりも市場価値が上がった株式を売却し利益を得る」という目的で投資を行います。

自社の投資ラウンドを把握しておくことが、投資を利用した資金調達を成功させるポイントだと言えます。

 

 

投資ラウンドが企業に対する投資指標をステージ別に表す?

 

現在起業家がベンチャーとして驚くほど高額な資金調達に成功し、事業家として活躍する例が数多く存在します。

投資家心理を掴んだタイミングの良い資金調達を行い起業から順調に事業拡大を行う姿に称賛の声が集まっていると言えるでしょう。

自社の投資ラウンドをしっかり把握し、的確なタイミングで資金調達を行ったことが彼らの成功の秘訣であると考えられます。

投資家心理に大きく影響を及ぼす投資ラウンドはIT企業が数多く存在するアメリカ・シリコンバレーの投資家用語でしたが、

現在の起業志向の高まりと共に国内でも用いられるようになりました。

 

 

企業に対する投資時期を示す投資ラウンドとは?

 

新興企業への積極的な投資で知られるベンチャーキャピタル(VC)は、投資の専門機関として投資タイミングを常に意識しながら企業を観察していますが、

この時に投資タイミングを計る指標として投資ラウンドは重要視されています。

しかしVCの中にも利益追求のみの投資を行うものと、技術革新の実現に軸足をおくものが存在し

「全ての投資が投資ラウンドによって左右されるものではない」という側面があるもの現実です。

 

 

企業に対する投資時期を示す投資ラウンドとは?投資ラウンドは5つのステージに分けられる!

 

一般的に投資ラウンドによる企業の位置付けはシード・アーリー・エクスパンション(シリーズA)・グロース(シリーズB)・レイター(シリーズC)の5つの段階に分けられます。

それぞれのラウンドでの資金調達手段や目標とする金額の目安が異なりますので、次項で具体的に紹介します。

 

 

 

 

【各ラウンドごとの位置付けと資金調達手段・目標とする金額とは?】

 

 

 

 

全ての投資動機に影響を与えないまでも一般的投資家にとって参考になるのが投資ラウンドによる企業の位置付けです。

5つのステージに分けられる投資ラウンドを具体的に紹介します。

 

 

企業に対する投資時期を示す投資ラウンドとは?起業前のステージである「シード」

 

英語で種を意味するシードは、その名の通り起業希望者を指します。

起業前の段階であってもマーケティング費用・人件費・起業資金などの資金調達を必要とするケースがシードに該当します。

投資家は起業コンセプトやビジネスモデル・事業計画書などのホワイトペーパーやロードマップを参考に投資を行います。

出資者はエンジェル投資家やVCのケースが多い傾向にあり、資金調達規模は数百万円程度の比較的小規模で行われます。

近年ではクラウドファンディングを利用した資金調達を行う起業家も増加傾向にあると言えます。

 

 

企業に対する投資時期を示す投資ラウンドとは?起業直後のステージである「アーリー」

 

起業直後でまだ実績が存在しない企業を指します。

このステージでは業績に繋げるための設備投資費用・ライセンス使用料・特許取得費用・販売促進費用・起業後の運転資金などの調達が必要となります。

シードステージよりも多額の資金調達が必要となるため投資家にとっては投資リスクが高くなる時期だと言えます。

公的融資や金融機関からの融資で資金調達を行うケースも多く見られます。

 

 

企業に対する投資時期を示す投資ラウンドとは?本格的な企業運営が始まるステージ「エクスパンション(シリーズA)」

 

事業内容が体言化され一定数の顧客の存在や企業の活動実績が確認しやすくなるため資金調達の難易度が下がると考えられるステージです。

VCからの投資も集まりやすく、場合によっては資本提携や業務提携のチャンスにも恵まれます。

運転資金確保や事業拡大のための設備投資費用として資金調達規模が数千万円~2億円程度に拡大するケースが多く見られます。

 

 

企業に対する投資時期を示す投資ラウンドとは?事業成長の兆しが見えてくるステージ「グロース(シリーズB)」

 

企業運営が順調で業績が伸び始めていることを指すステージで、大規模な事業拡大も視野に入ってきます。

急速に成長した企業の場合、キャッシュフローを健全に保つために資金調達が必要となります。

一定の実績を提示できることからVCからの投資を受けやすくなると共に、銀行を代表とする金融機関からの融資で事業資金を調達することが可能となります。

 

 

企業に対する投資時期を示す投資ラウンドとは?業績が安定し企業としての認知も行われるステージ「レイター(シリーズC)」

 

企業としての組織が安定し業績が好調であれば、株式公開が視野に入ってくるステージです。

資金調達の難易度が下がりますが、企業運営の自主性を確保するために外部からの大型資金調達に抵抗を示す企業も目立ち始めます。

 

 

 

【様々な調達手段を掌握しておくことが資金調達のポイントとなる!】

 

投資ラウンドは投資を募る形の資金調達の際、投資家心理に大きく影響する指標となるものです。

クラウドファンディングの普及で手軽に投資を募ることができるため「資金調達=投資を集めること」のような風潮が生まれつつありますが、

資金調達手段には投資を募る以外にも様々な手段が存在します。

 

 

投資に依存した資金調達にはリスクも潜んでいる!

 

投資を募る形の資金調達には返済義務が発生しないため、企業運営に失敗した際のリスク回避が行えるという意味では確かに起業家に魅力的な資金調達手段です。

しかし資金調達を投資に頼り過ぎると目標金額までの投資が集まらないことや企業運営の自主性を確保することが難しくなることがあるのがデメリットだと考えられます。

 

 

企業に対する投資時期を示す投資ラウンドとは?返済義務が生じる借入れも有効な資金調達手段!

 

金融機関からの借入れに対して「借金は負いたくない」と抵抗を感じる方も居るかも知れません。

しかし現実的に多くの企業は借入れを活用しながら企業運営を行っています。

起業前や起業直後では銀行からの多額の借入れを行うことは難しいのが現実ですが、

日本政策金融公庫などの公的融資の利用を視野に入れることで低金利で借入れを行える可能性が向上することから借入れも有効な資金調達手段だと考えられます。

 

 

企業に対する投資時期を示す投資ラウンドとは?起業後は流動性の低い資産の置き換えで資金調達ができる

 

既に企業運営を行っている場合、流動性の低い資産である未回収の売掛債権を売却するファクタリングなどを利用して資金調達を行うことができます。

かつて企業の多くが不動産・絵画・ゴルフ会員権・有価証券の保有を競い合っていましたが、

現在はいかにして流動性の高い資金を保有するか企業運営に求められる時代になったと言えるでしょう。

流動性の低い資産を積極的にオフバランス化し資金調達を行うことが近年の企業運営のトレンドとなっています。

 

 

 

【投資ラウンドについてまとめ】

 

どのような業態であっても企業を運営する上で、資金調達が必要となる局面は必ず登場します。

数多くの資金調達手段が存在する現在は企業運営の自主性を守りながら資金調達する方法も存在します。

資金調達を行う際に自社のステージを認識したうえで、最善の手段で的確な金額を調達することが企業運営維持のために求めれています。

投資を募る資金調達も魅力的ですが、様々な手段で資金調達が行えることを掴んでおくことが企業運営のポイントとなるのではないでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか?

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