最終更新日:2018年01月04日
Mentor Capitalです。
今回の話題は会社設立時の資本金についてです。
皆さん、資本金という言葉は聞いたことがあるような無いようなといった感じでしょうか。
言葉自体はなんとなく聞いたことはあるが、いったいどういうこと?といった感覚の方が多いと思われます。
資本金とは?
一言で言いますと、資本金とは会社(法人)を設立する時の最初の軍資金です。
これを決めて会社を設立し、会社登記簿にも資本金の額が表記されることになります。
そして、この軍資金を使い、初期投資つまりは会社登記の印紙代や登録免許税、そして事務所を賃借するための家賃や保証金、デスクやパソコンなどの事務用品、
最初の仕入代金などに使っていくことになります。
商売が動き出すと儲けた利潤から投資すればよいのですが、設立したばかりの会社はそうもいきません。
ですので、この資本金を基に最初の運営経費を賄っていくことになります。
時々、「資本金は動かしちゃいけないんですか?」と質問を受けることがありますが、上記の理由から動かして大丈夫です。
むしろ動かさないと商売をスタートできません。
会社設立の一定段階までは動かすことができないのですが、その段階を過ぎればその後はそのお金をどんどん事業に投資していくことになります。
資本金はいくらにすればよい?
もうひとつ、「資本金はいくらにすればよいですか?」という質問もよく受けます。
現在の会社法では資本金1円からでも法人を設立することはできます。
ただし、上記の理由からこれはお勧めできません。
また、法人での銀行口座開設の際にペーパーカンパニーでは?と疑われ、なかなか銀行口座を開設できなかったり、創業融資を受ける際にも難しくなったりします。
ペラペラの中身がない会社では?と思われてしまうわけです。
創業融資に関しては、実績がない会社も金融機関は相手にしてくれますが、融資額は資本金の2倍からせいぜい3倍程度までの場合が多いので、こういった面からも資本金が1円ではお話になりません。
個人的には、「これから起業してやろう!」と意気込んでいる人が、たったの100万円も軍資金を準備できないのであれば、そもそも事業の成功はおぼつかないと考えています。
ですので、資本金は最低でも100万円以上、できれば300万円以上にしておきたいところです。
また、あまりお目にかかることはないのですが、創業時の資本金は1,000万円未満(9,999,999円以下)にすることをお勧めします。
資本金が1,000万円以上になると、創業時に最大2年間認められる消費税免税の特典が使えなくなるからです。
資本金は会社の信用力のバロメーターとなりますが、資本金がここまで高くなくても中小企業の場合は問題ありません。
いかがでしたでしょうか?
何か不明な点等が有れば、お気軽にメンターキャピタルまでお問合せ下さい!!