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ビジネスローンとファクタリング

最終更新日:2020年01月28日

 

 

Mentor Capitalです。

 

 

 

 

 

今回は、ビジネスローンとファクタリングについて解説したいと思います。

 

 

 

 

 

 

銀行から融資を断られた企業が次に考える資金調達方法は限られてきます。

1つはビジネスローンでもう1つはファクタリングが有力な選択肢となります。

どちらも一長一短があり、一概にどちらの方が資金調達コストが高いとも言えません。

ビジネスローンとファクタリングのどちらを使って資金調達をするべきか経営者や経理担当者の考えた方によって決まります。

本記事では実際の経営者や資金調達を担当している人の評判をもとに、どのようにビジネスローンとファクタリングを使い分けるべきかまとめています。

 

 

【ビジネスローンの方が良いという評判】

 

 

まずは、ファクタリングよりもビジネスローンが良いという評判についてまとめました。

 

ファクタリングをよく知らない・なんとなく怖い

 

まず、ビジネスローンが良いという評判で多いのが、ファクタリング自体を知らない場合や、なんとなく危ないというイメージがあるという意見です。

ファクタリングはまだまだ黎明期のサービスです。

経営者の中にはそもそもファクタリングについて詳しく知らないという意見も少なくありません。

一方、ファクタリングについて知っている経営者も売掛債権を売却することは何となく怖い、勝手に売掛債権を売却して良いのかわからないという評判もありました。

特に取引先の債権を売却しようとすると取引先に今後の取引を減らされてしまうのではないかという漠然とした怖さもあるようです。

また、ビジネスローンと違い、ファクタリング事業を誰でも営業できるため、変な業者に当たると怖いという評判もありました。

 

一度使い始めるとずるずる使い続けそう

 

また、一度使いはじめるとずるずる使い続けそうだという評判もありました。

ファクタリングを行うと将来手に入る予定だった売掛金の代金が無くなってしまうので、そのときに運転資金がなければ、またファクタリングを利用することになりかねません。

ファクタリングの手数料はビジネスローンと比較して決して安くないため、ずるずる使い続けることでファクタリングのために大量の手数料を支払う必要が出てきます。

 

ファクタリングには入金後に交渉の余地がない

 

ファクタリングがビジネスローンと違う点として、お金を受け取ってからリスケや借り換えなどの交渉する余地がないことで、

それなら担保や保証人を設定してビジネスローンを借りた方が便利だという評判がありました。

 

 

 

 

【ファクタリングの方が良いという評判】

 

 

ファクタリングの方が使い勝手が良かったという評判についてまとめました。

 

銀行・ビジネスローンで断られている状態でも使えた

 

まず、ファクタリングを利用したことのある経営者がファクタリングの方が便利だという一番の理由として挙げるのが、

銀行・ビジネスローンからの融資を断られた企業でもファクタリングなら資金調達できたということです。

銀行もビジネスローンも利用者の信用や財務状態を重視します。

つまり、債務超過や手形の不渡りを起こしたなど、著しく信用力や財務状態が悪い企業の場合は銀行であってもビジネスローンであっても融資を受けることが困難です。

これに対して、ファクタリングでは債権の内容を重視します。つまり、債務超過や不渡りを起こしていても、ファクタリングなら資金調達できる可能性があるのです。

例えば、大手企業への継続的に発生している売掛金や病院の診療報酬債権など質の高い債権を保有している会社はビジネスローンよりも有利な条件で資金調達できる可能性があります。

このようにビジネスローンとファクタリングは審査の基準が違うので、ビジネスローンで充分な資金調達ができない企業でもファクタリングなら資金調達可能なのが魅力です。

 

融資への影響がない

 

また、融資への影響が少ないというのもファクタリングの強みです。

銀行から借りようがビジネスローンで借りようが信用情報には借り入れに関する情報が記載されます。

また、金融機関がこの情報を共有しているので、ある金融機関で融資を受けると別の金融機関で融資を受けられる枠も小さくなってしまいます。

ビジネスローンから借りるとその後、銀行からの借り入れが難しくなります。

しかし、ファクタリングは金融機関の融資枠への影響はありません。

信用情報にファクタリングで資金調達したことは記載されません。

現金が増えて、売掛金が減ることによって貸借対照表の見栄えが良くなりますし、手形割引のように決算書に注記する必要もありません。

このように銀行の融資枠を減らすことなく、資金調達できるのがファクタリングのメリットだと言えます。

 

 

【ビジネスローン、ファクタリングどちらが良いか】

 

もちろん、一長一短はありますが、以上のことを踏まえてビジネスローンとファクタリングどちらが良いのかについて検証します。

 

ファクタリングを食わず嫌いしている会社は多い?

 

まず、ファクタリングに対する認知や理解度は残念ながら高くないようです。

ファクタリングはまだまだ黎明期のサービスなので、ファクタリングは何となく危ないモノ、怖いモノというイメージがあるようです。

しかし、ファクタリングは合法な資金調達の方法ですし、経済産業省も不動産担保依存の融資について警鐘を鳴らして、

売掛債権を担保にした融資や、売掛債権の売買による資金調達ができるように促しています。

また、三菱UFJファクターやSMBCファイナンスサービスのように都市銀行系列のファクタリング会社も存在するので安心です。

 

ビジネスローンとファクタリングはまったく別の資金調達手段である

 

また、ビジネスローンとファクタリングはまったく別の資金調達手段です。

審査基準も違えばその効果も違います。例えばビジネスローンと銀行融資のどちらも利用できるなら、どちらも融資という基準で比較して金利の安い銀行融資の方が良いと言えるでしょう。

しかし、ファクタリングは債権の売却でビジネスローンは融資なので両者を共通の基準で比較する事は困難です。

良質な売掛金を保有しているならファクタリングの方が良いでしょうし、会社の信用状態に問題が無いのならビジネスローンの方が良いかもしれません。

各社の状況に合わせて判断した方が良いでしょう。

 

 

 

【最後に】

 

以上のように、ビジネスローンとファクタリングを比較してきました。

ファクタリングはキャッシュインまで期間が長い建設業界などでは徐々に普及しつつある資金調達手法ですが、ビジネスローンと比較するとまだまだ認知度も利用者も少ないサービスです。

ただし、これを持ってビジネスローンが優れているというわけではありません。

ファクタリングとビジネスローンはまったく違う資金調達方法なので一概にどちらのサービスがお得画を判断することはできません。

会社の信用・財務状態が芳しくないけれども良質な債権を持っているのならばファクタリングの方が便利でしょうし、

良質な債権はほとんど持っていないけれども会社の信用・財務状態が良いのならばビジネスローンを利用した方が良いでしょう。

ファクタリングはその便利さがまだまだ正当に評価されているとは言えません。

資金調達と言えば融資がまず思い浮かび、ファクタリングはどうしても特殊な資金調達と思いがちです。

しかし、融資には色々な弊害があります。例えば、これまでの融資は不動産や個人保証などの担保に依存してきました。

特に、個人保証を行えば会社が倒産したあとも自己破産できなければ、その負債を返済し続けていくしかありません。

これは経営者にとって大きなリスクです。 一方でファクタリングには担保や個人保証はありません。

ファクタリングで資金調達をして会社が倒産しても、保証する必要が無いのです。

ファクタリングにも銀行融資やビジネスローンに勝るメリットはあるので一度ファクタリングを利用してみてはどうでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか?

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