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ファクタリングに向いている5つの業種とは? 理由も併せて解説!

最終更新日:2024年06月28日

資金調達の手段にはさまざまなものがありますが、それぞれの手段には業種との相性があります。本記事を読んでいる方の中には、ファクタリングを利用したいけれど、自社の業種が向いているのか分からない方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回はファクタリングに向いている業種を5つ紹介します。理由も併せて解説するので、自社がファクタリングに向いているかどうか、確認してみてください。

ファクタリングとは?

ファクタリングとは、企業や個人が所有する売掛債権を、ファクタリングのファクタリング会社に譲渡して現金化する資金調達手段です。

利用者は売掛債権の額面から手数料を引いた現金を入手できます。ファクタリングの利用によって、売掛金の支払期日を待たずに資金を調達できるため、資金繰りの改善を期待できるのがメリットです。

ファクタリングの種類

ファクタリングにはいくつかの種類があり、大きく分類して買取型と保証型の2種類があります。

買取型とは前述した仕組みのサービス、保証型とは債権未回収時に利用者に保証金が支払われるサービスです。

一般的には、ファクタリングというと買取型を指すことが多いといえます。

また、買取型には以下の2種類があります。

・2社間ファクタリング
・3社間ファクタリング

それぞれどのような仕組みなのか、見ていきましょう。

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社の2社で契約するタイプのファクタリングです。

利用者はファクタリング会社に売掛債権を譲渡し、売掛債権の額面金額から手数料を差し引いた額を入手します。

利用者は、取引先から売掛金が入金された時点でファクタリング会社へ送金し、取引は完了します。

2社間は売掛先にファクタリングの利用を知られず、関係が悪化しにくいのが特徴です。また、2社での契約で手続きが簡単である他、時間が掛からないのも魅力です。

ただし、業者に支払う手数料がやや高いというデメリットがあります。

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社、売掛先の3社で契約するタイプのファクタリングサービスです。売掛債権の譲渡について、売掛先の承諾が必要になるのが特徴です。

承諾を得られれば譲渡した売掛債権の額面から手数料を引いた分が利用者に支払われ、売掛債権の支払期日には業者が売掛先へ直接売掛金を回収します。

手数料が低く設定されるメリットがありますが、売掛先にファクタリングの利用が知られる他、現金化までに時間が掛かるというデメリットがあります。

【業種別】ファクタリングが向いている5つの業種とその理由

ファクタリングは売掛債権の譲渡による現金化という手法です。そのため、業種によってファクタリグを利用した資金調達の向き・不向きがあります。

ここでは、ファクタリングの利用が向いている5つの業種と、その理由について解説します。

ファクタリングが向いている業種は以下の5つです。

・製造業・工場
・雑貨卸売・小売業
・情報通信・IT業
・建築・建設業
・病院・調剤薬局

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.製造業・工場

ファクタリングによる資金調達が向いている業種が、製造業や工場です。その理由は以下の通りです。

・掛売りすることがほとんど
・固定費用の支払いがある
・材料費や仕入れ代、外注費など出費が多い
・急なトラブルに対処する必要がある

それぞれ詳しく解説します。

掛売りすることがほとんど

製造業や工場では、掛売りが基本となるため、ファクタリングを利用しやすいといえます。

製造業では売掛金の回収までの期間が長くなりやすいのが特徴です。ファクタリングを利用すれば、支払期日を前倒しして資金を調達できます。

固定費用の支払いがある

製造業では機械や設備などの準備として固定費を支払いますが、固定費が多いほど運営費が掛かりやすく、資金繰りが苦しくなります。

ファクタリングなら、スムーズな資金調達が可能になるため、固定費の支払いへの充当も可能です。

材料費や仕入れ代、外注費など出費が多い

製造業では材料費や仕入れ代、外注費など、経費の多くが先払いとなります。

納品先との取引は掛払いでも、仕入れ代や外注費は先払いとなるため、自社資金からの持ち出しが必要になり、資金繰りが悪化すると事業運営に影響してしまいます。

ファクタリングを利用することで、資金不足の解消に活用できるでしょう。

急なトラブルに対処する必要がある

製造業では、設備や機械の故障など、突発的なトラブルが発生することがあり、製品の製造ができずに売上に影響するケースがあります。修理のための資金も、ファクタリングを利用すれば迅速に工面できるでしょう。

製造業でのファクタリングの活用法について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。

業種別ファクタリング活用法 製造業・工場の場合

2.雑貨卸売・小売業

雑貨卸売業や小売業も、ファクタリングとの相性が良い業種です。具体的な理由は以下の通りです。

・在庫を多く抱えがち
・セールの時期に資金が底を付きやすい

それぞれ詳しく解説します。

在庫を多く抱えがち

雑貨卸売業や小売業では、在庫を抱えやすいという特徴があります。仕入れた商品が予定通りに売れるとは限らず、在庫が長期化する場合もあるでしょう。

在庫を多く抱えるということは、予定通りの売上が発生していない、または在庫費用が発生しやすい状況ということになります。ファクタリングを利用して売上分の債権を現金化することで、仕入れへの影響を減らせます。

セールの時期に資金が底を付きやすい

季節ごとにセールを実施し、在庫品の売却や売上アップを狙うのもアパレル業界の特徴です。

ただし、セールの実施にはコストが発生し、規模が大きいほど仕入れ代や人件費、広告費がかさみやすくなります。こうした問題に対応するには現金が必要になるケースが多いため、スムーズに資金調達できるファクタリングの活用が向いているのです。

雑貨卸売業・小売業でのファクタリングの活用方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参照してください。

業種別ファクタリング活用法 雑貨卸売・小売業の場合

3.情報通信・IT業

情報通信業やIT業も、ファクタリングとの相性が良い業種です。具体的な理由は以下の通りです。

・売掛金の回収に時間が掛かる
・売掛先の企業が倒産する可能性がある
・有形固定資産が少なく担保になるものがない

売掛金の回収に時間が掛かる

情報通信業やIT業では、売掛金の回収に時間が掛かるケースが多いため、ファクタリングの活用が向いているといえます。

IT業界では、プロジェクトが完了した場合、検収に時間が掛かるケースが多いのが一般的です。検収が完了するまでは売掛債権を回収できないため、売掛金が入金されるまでに時間が掛かってしまいます。

また、開発費やサーバー代など、事業の運営やプロジェクトの推進に掛かる費用は前払いが多いため、黒字業績だったとしても、資金繰りが悪化しやすいのです。

売掛先の企業が倒産する可能性がある

情報通信業やIT業の特徴として、売掛先が倒産する可能性が比較的高いという点も、ファクタリングとの相性が良いポイントです。

情報通信業やIT業は新規参入しやすいものの、競合との競争が激しいため、倒産が発生しやすい傾向にあります。特に創業して間もない企業は自己資金の蓄積ができないケースも多く、資金繰りの悪化が起きやすいです。

そのため情報通信業やIT業は、すぐに資金調達ができるファクタリングの活用がおすすめです。

有形固定資産が少なく担保になるものがない

情報通信業やIT業では、有形固定資産が少ないという特徴があります。有形固定資産とは、物的な資産のことで土地や建物、設備、備品などのことです。近年では業務のリモートワーク化を推進する企業も多く、本社オフィスですら手放すケースがあるほどです。

銀行から融資を受けるには、有形固定資産が必要になるケースが多く、IT業を営む企業は融資を受けづらいという理由があります。

そのため、有形固定資産が不要で資金調達がしやすいファクタリングとの相性が良いのです。

情報通信業やIT業でのファクタリングの活用方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参照してください。

業種別ファクタリング活用法 情報通信・IT業の場合

4.建築・建設業

建築業・建設業もファクタリングに向いている業種です。具体的な理由は以下の通りです。

・売掛債権が大きくなりがち
・工事が完了するまで入金されない
・下請け業者にも資金を回さなければならない

それぞれ詳しく解説します。

売掛債権が大きくなりがち

売掛債権が高額になりやすいことが、建築業・建設業がファクタリングに向いている理由です。建設業では大口の案件が多いため、運用資金が高額になりやすいという特徴があります。

・建設業の運転資金は以下のように計算するのが一般的です。

運転資金=売掛債権+棚卸資産-買掛債務

売掛債権も大きくなりやすいため、黒字業績でも資金繰りが苦しくなることがあります。そのような状況下では、ファクタリングの利用が向いています。

工事が完了するまで入金されない

建築業や建設業は、工事が完工(完了)するまで売掛債権を回収できません。そのため、売掛金の回収までに時間が掛かりやすく、資金繰りに影響しやすいのです。

銀行融資では使用目的を明確にする必要がありますが、ファクタイングであれば、企業の事情に合わせて自由に資金を活用できます。

下請け業者にも資金を回さなければならない

建設業界でのプロジェクトは、1社のみで遂行するケースは少なく、下請けや孫請けの会社に仕事を外注するのが一般的です。売掛債権を回収できなければ、自社の下請けや孫請けがいる場合に、資金を回せません。場合によっては、関係会社の資金繰りが悪化し、総倒れとなる恐れもあります。

連鎖倒産を防ぐためにも、売掛債権を回収しやすくなるファクタリングを活用しやすいといえるでしょう。

建築業・建設業でのファクタリングの活用方法を詳しく知りたい場合は、以下の記事を参照してください。

業種別ファクタリング活用法 建築・建設業の場合

5.病院・調剤薬局

病院や調剤薬局もファクタリングとの相性が良い業種です。具体的な理由は以下の通りです。

・設備や備品などの初期費用が掛かる
・医療費の回収までに時間が掛かる
・ファクタリング業者に依頼する際の手数料が安くなる

それぞれ詳しく解説します。

設備や備品などの初期費用が掛かる

病院や調剤薬局では、設備や備品などをそろえる必要があり、その分初期費用がかさみやすいという特徴があります。開業して間もない頃は信用力が低く、融資を受けづらいため、柔軟かつスムーズに資金調達できるファクタリングが向いているのです。

医療費の回収までに時間が掛かる

病院や調剤薬局の報酬は、国に請求してから回収までに2カ月程度掛かります。

患者や利用者が想定以上に多い場合、その分の費用を立て替える必要がある他、利用者の対応のためにスタッフを増員すれば、人件費がかさむことになります。

自己資金での対応が難しい場合にファクタリングを利用すれば、資金繰りを改善できる可能性があるでしょう。

ファクタリング業者に依頼する際の手数料が安くなる

病院や調剤薬局ならではの特徴が、売掛先が国であることです。一般企業への売掛金よりも未回収となるリスクがかなり低いため、病院や調剤薬局がファクタリングを利用する際の手数料は、安く設定されるケースが多いです。

ファクタリングを利用しやすい環境が整っているのも、病院や調剤薬局がファクタリングに向いている理由といえます。

病院や調剤薬局のファクタリングの活用法について詳しく知りたい場合は、以下の記事を参照してください。

業種別ファクタリング活用法 病院・調剤薬局

まとめ

今回はファクタリングに向いている5つの業種とその理由について解説しました。

業種ごとの特徴によって、ファクタリングを活用しやすくなる場合があり、状況によっては資金繰りを改善できる可能性もあります。自社の資金繰りに困っている場合は、ファクタリングが活用できないか検討してみてください。

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