ファクタリングによるオフバランス化とは? 仕組みやメリット・デメリットを詳しく解説
最終更新日:2025年04月30日
企業価値を高めつつ資金調達をする手段をお探しの方におすすめなのが、ファクタリングを用いたオフバランス化です。ファクタリングは売掛債権を売却する仕組みで、オフバランス化とは貸借対照表から資産や負債を外す行為です。
保有している売掛債権を売却して、得た代金で負債を返すことによって、貸借対照表をはじめとする財務諸表や企業評価指数が改善されるため、投資家や取引先からより高い評価を獲得できます。今回の記事では、ファクタリングを使ったオフバランス化の仕組み、具体例、メリットなどを解説します。
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オフバランス化とは?
オフバランス化とは、企業が保有している資産や負債などを貸借対照表(バランスシート)から問題のない方法で切り離すことです。貸借対照表に存在している資産や負債を減らすことによって、財務状況や企業評価指数を改善できます。
オフバランス化の目的
オフバランス化の主な目的は、見栄えの悪い勘定項目を貸借対照表から消し去ることにより、企業の財務状況をよく見せることです。
例えば、企業が使えるオフバランス化の手法の一つに、不動産のセールス&リースバックがあります。これは今まで利用していた不動産を売却して代金を受け取り、その後買い主と同じ不動産の賃貸契約を結ぶ仕組みです。セールス&リースバックを行うと、事業に利用する不動産を変えることなく、固定資産(不動産)を流動資産(現金)に変えられます。
流動資産が多ければ短期的な倒産確率が下がるため、投資家や取引先から高い評価を得やすくなります。
また、得た現金を負債の弁済に当てて貸借対照表全体をスリム化すれば、ROA(総資産利益率:企業の総資産に対する当期純利益の割合で、高いほど資産を活用できていると見なされる)などの企業評価指数を向上させることが可能です。
オフバランス化の主な手法
オフバランス化の手法は複数あり、それぞれメリットやデメリットが異なります。特にメジャーなものは以下の5つです。
手法 | 概要 |
不動産の売却 | 保有している不動産を売却して現金化する。流動資産が増加すれば外部からの評価が上がる他、不動産の管理の手間やコストも削減できる。 |
不動産の証券化 | 不動産を小口の証券に変えて売却する。通常高額で売買しにくい不動産を小口の証券にして流動性を高める。 |
セールス&リースバック | 資産を売却して同じ資産で賃貸契約を結ぶ手法。不動産が主な対象だが、IT資産などもリースバック可能。現金を得つつ同じ資産を使い続けられる。 |
オプション取引 | あらかじめ決められた日にあらかじめ決められた価格で金融商品を売買できる権利の取引。必ずしも権利を行使する必要はない。 |
ファクタリング | 売掛債権(売掛金)を売却して、支払期日よりも前に現金を受け取れる仕組み。資金繰りを改善しつつ、貸借対照表上の現金を増やせる。 |
ファクタリングによるオフバランス化の仕組み
ここでは、ファクタリングを使ったオフバランス化とは何かを解説します。
そもそもファクタリングとは?
ファクタリングは、企業が保有する売掛債権をファクタリング会社に手数料を支払って売却し、早期に現金を得る仕組みです。
通常、取引の締め日から実際に代金を回収するまでの間にはタイムラグ(支払いサイト)があります。支払いサイトは30日、もしくは60日に設定されることが多く、中小企業はこの間の資金繰りに難儀することも珍しくありません。
ファクタリングを使えば支払期日よりも前に現金を回収できるため、企業の資金繰りを大きく改善できます。また、売掛先企業の倒産などによる未回収リスクも防止可能です。
ファクタリングは売掛先の合意が必要ない2社間ファクタリングと、合意が必要な3社間ファクタリングに分けられます。2社間ファクタリングは合意が必要ない分、現金化にかかる時間が短い一方で、手数料が高くなりやすいというデメリットもあります。
ファクタリングによりオフバランス化できる仕組み
ファクタリングは、企業が使えるオフバランス化の手段です。ここでは、以下の企業がファクタリングを通じてオフバランス化する流れを確認していきます。
・現金:300万円
・売掛金:300万円
・純資産:400万円
・負債:200万円
・ファクタリング手数料:10%
上記の状況を貸借対照表に起こすと、以下のようになります。
現金:300万円 | 負債:200万円 |
純資産:400万円 | |
売掛金:300万円 | |
この売掛金300万円をファクタリング手数料10%で売却してみましょう。すると手数料は30万円ですので、270万円の現金が入手でき、貸借対照表は以下のように変動します。
現金:570万円 | 負債:200万円 |
純資産:370万円 | |
そして、現金200万円を負債の弁済に当てると、貸借対照表は以下のように変動します。
現金:370万円 | 純資産:370万円 |
売掛金をファクタリングで現金に変えて負債を減らすことによって、より流動性の高い現金が増えました。また総資産が減ったことによって、ROAが向上しました。
オフバランス化のための要件
ファクタリングを使ってオフバランスを行う場合、必ず売掛債権を保有している必要があります。ファクタリングは売掛債権を現金化する仕組みですので、そもそも売掛債権がなければ利用できません。
なお、売掛債権を売却する際には手数料がかかりますが、会計上は「売上債権売却損」で処理します。例えば300万円分の売掛金を手数料10%で売却して、270万円の現金を得た場合、仕訳は以下のように行います。
▼ファクタリング契約時
借方 | 貸方 |
未収入金:300万円 | 売掛金:300万円 |
▼入金時
借方 | 貸方 |
現金:270万円 | 未収入金:300万円 |
売掛債権売却損:30万円 |
ファクタリングによるオフバランス化のメリット
ファクタリングを用いてオフバランス化を行う主なメリットは以下の6点です。
・ROA(総資産利益率)の向上
・自己資本比率の向上
・貸借対照表のスリム化と信用力の向上
・資金調達の円滑化
・貸し倒れリスクの軽減
・キャッシュフローの改善
ROA(総資産利益率)の向上
前述の通り、ROAとは総資産に対する当期純利益の割合のことです。まずは以下の表をご覧ください。
– | 当期純利益 | 総資産 | ROA |
A社 | 500万円 | 1億円 | 5% |
B社 | 100万円 | 1000万円 | 10% |
上記の2社を比べた場合、当期純利益はA社の方が大きいですが、B社は総資産が少ないため、ROAはB社の方が高く出ています。ROAが高ければ、限られた資産で効率的に利益を上げられていると捉えられます。一方で、ROAが低ければ資産をため込んでいるだけでそれを利益につなげられていないと見なされるでしょう。
ROAを高くするには、当期純利益を増やすか、総資産を減らさなければなりません。ファクタリングを行って売掛債権を現金化し、得た代金で負債を弁済すると総資産が減るため、ROAが高くなります。
自己資本比率の向上
自己資本比率とは、総資本(他人資本+自己資本)に対する自己資本の割合です。ファクタリングによって現金を確保し、借りたお金を返すと自己資本比率は向上します。
自己資本は純資産とも呼ばれ、企業が返す必要のないお金のことです。具体的には,
自ら用意した資本金や株主からの出資、事業によって得た利益剰余金などが該当します。一方、他人資本は他人から借りたお金、すなわち負債です。
自己資本比率は基本的に、高い方が望ましいです。もちろん時には積極的な借り入れを行い、自己資本比率を下げてでもビジネスを拡大させた方が良いこともありますが、過度に借り入れに頼り過ぎると利息が重くのしかかります。ファクタリングを適切に活用し、自己資本比率を向上させましょう。
貸借対照表のスリム化と信用力の向上
貸借対照表のスリム化とは、貸借対照表上の資産および負債を相殺して、左右それぞれの金額を減らすことです。ファクタリングによって売掛金を現金化し、借りたお金を返せばバランスシートがスリム化されます。
高度経済成長期やバブル期などの経済が好調な時期は、負債を増やして多くの資産を持ち、貸借対照表を拡大させる手法が主流でした。しかし、低成長が続く昨今では、余計な資産を持たず、負債も少なくする「スリムな経営」が見直されています。
資産を減らせば、利益を生まない遊休資産を保有し続けるリスクを減らせます。また、土地の価格変動リスクや建物、機械設備などの価値下落リスクも軽減可能です。
加えて、貸借対照表のスリム化は資本回転率(売上高÷総資本)やROAの数値改善にもつながるため、対外的な信用力獲得も期待できます。
資金調達の円滑化
ファクタリングは、他の資金調達手段と比べて調達に時間がかからないというメリットがあります。
例えば、銀行融資は金利が低いというメリットがありますが、融資であるため審査に時間がかかる上、提出書類も多く、迅速に資金を調達するには不向きです。他にも日本政策金融公庫からの融資やビジネスローンなどの選択肢もありますが、いずれも融資であるため審査は厳しめです。
一方、ファクタリングは融資ではなく売掛債権の買い取りであるため、自社の経営状態は審査にあまり影響を与えません。売買する売掛債権に問題がないと判断されれば、すぐに買い取ってもらえます。最近は即日入金に対応しているファクタリング会社も増えてきているため、緊急時の資金調達手段として便利です。
貸し倒れリスクの軽減
ファクタリングは、貸し倒れリスク(売掛金が回収できなくなるリスク)を回避するための手段としても有用です。
仮に売掛債権を売買した後で売掛先が倒産して支払ができなくなった場合、原則として損失はファクタリング会社が被ります。ファクタリング利用者は売掛債権を売買した時点で、貸し倒れリスクを回避できるのです。
ただし、契約に償還請求権が設定されている場合は、貸し倒れリスクがなくなりません。償還請求権は、債務者が支払いを行わない際に、今の債権者が元の債権者に遡って費用を請求できる権利です。仮にファクタリング会社と償還請求権ありで契約した場合、売掛先が倒産したら支払いを求められます。償還請求権なしの契約をノンリコース型、ありの契約をウィズリコース型といいます。
基本的にファクタリングではノンリコース型の契約を結ぶことが多いですが、例外もあるため、契約の前に償還請求権の有無を確認しましょう。
キャッシュフローの改善
キャッシュフローとは、企業に出入りする現金の流れのことです。入ってくる現金を「キャッシュインフロー」、出ていく現金を「キャッシュアウトフロー」といいます。キャッシュフローの多さは、必ずしも会計上の利益とは一致しません。「会計上は黒字だがまだ入金されておらず、キャッシュフローに余裕がない」といったような状況もあり得るからです。
手元の現金が多ければ、急な出費や一時的な経営状態の悪化に対応しやすくなる他、金融機関からの評価にもつながります。
キャッシュフローを改善する(手元の現金を増やす)手法はいくつかありますが、ファクタリングもその一つです。まだ現金化できていない売掛金を早期に売買すれば、手元の現金が増え、キャッシュフローに余裕ができます。
ファクタリングによるオフバランス化のデメリット
ファクタリングを用いたオフバランス化には多くのメリットがある一方で、デメリットも見逃せません。主なデメリットは以下の5点です。
・手数料の発生
・企業評価への潜在的な影響
・将来の資金調達への影響
・悪徳業者のリスク
・粉飾決算と見なされる可能性
手数料の発生
ファクタリングを利用すると、手数料がかかります。手数料の相場は2社間ファクタリングが10~20%、3社間ファクタリングは1~9%程度です(ファクタリング会社や売買する売掛債権の金額、支払いサイトに左右されます)。3社間ファクタリングの方が手数料が低いのは、ファクタリング会社が売掛先企業に直接売掛債権の存在を確認できる(架空の売掛債権を掴まされるリスクがなくなる)ためです。
ただ、実際には多くの企業が売掛先にファクタリングを知られたくないという理由で2社間ファクタリングを利用しています。仮に手数料15%で1000万円の売掛債権を売却した場合、手数料は150万円かかります。売掛債権を早期に現金化できるのは大きなメリットですが、手数料も相応にかかることは理解しておきましょう。
企業評価への潜在的な影響
ファクタリングを使ったオフバランス化は企業の資本回転率やROAを改善する他、企業の信用力獲得につながる一面もありますが、逆に企業の信用力を毀損するリスクも否定できません。
ファクタリングを利用すれば、手数料がかかります。売買する売掛債権が高額なほど、手数料も高くなります。手数料を支払えば、本来受け取れるはずだった利益が減り、利益の減少は、企業の信用力の毀損につながるかもしれません。
一時的な資金繰り改善のためにファクタリングを使うのは問題ありませんが、依存し過ぎることは避けましょう。
将来の資金調達への影響
安易なファクタリングの利用は、将来の資金調達に影響を与える恐れがあります。
ファクタリングの際に、債権譲渡登記を求められることがあります。債権譲渡登記とは、債権が誰から誰の手に渡ったのかを公的に記録し、第三者から閲覧できるようにする手続きです。債権譲渡登記を行うことによって、債権者を明確にできます。
ただ、債権譲渡登記は主にファクタリング会社にとってメリットのあるものであり、利用者にとっての利点はそう多くありません。むしろ登記手数料がかかる、登記簿は第三者でも閲覧できるため取引先にファクタリングの利用が知られる可能性があるなどデメリットが大きいです。
そして、ファクタリングを利用して債権譲渡登記をした事実が、銀行融資の審査に悪影響を与える可能性は否定できません。銀行融資を受けようと考えている場合は、慎重な判断をおすすめします。
悪徳業者のリスク
ファクタリングは免許の所有や貸金業登録などの義務がないため、相対的に参入障壁の低い業界です。そのため、悪徳業者が紛れ込む可能性は否定できません。
悪徳業者の大半は、ファクタリングを装い実際には融資を行う闇金業者です。これを偽装ファクタリングといいます。実際には売掛債権を買い取らず、売掛金を担保にした融資を行っているのです。悪徳業者を見抜くためには、どうすれば良いのでしょうか。
まずは公式サイトをチェックしましょう。サイト内に固定電話や事業所の住所表記がない場合、悪徳業者の可能性が高いです。また依頼しても見積もりを出してこなかったり、内容が不明瞭だったりする場合も要注意です。
手数料が相場から極端に外れている場合も注意しましょう。手数料が高過ぎる業者はもちろん避けるべきですが、極端に低い場合も、裏に何らかの意図がある可能性があり、慎重な判断が求められます。
いずれにせよ、見積もりや契約で違和感を覚えたら、すぐに意思決定せずよく考えることが肝心です。
粉飾決算と見なされる可能性
不適切な手段でオフバランス化を行った場合、粉飾決算と見なされるリスクがあります。
粉飾決算とは、故意に不正な会計処理を行い、事実とは異なる決算書類を作成することです。本来赤字なのに黒字のように見せかける通常の粉飾決算と、本来黒字なのに赤字のように見せかける逆粉飾決算があります。
通常の粉飾決算は業績をよく見せること、逆粉飾決算は脱税が主な目的です。粉飾決算が明らかになった場合、事業の継続は困難になります。また、刑事罰や行政処分の対象となる他、虚偽の決算書を信じて損害を被った個人や法人から損害賠償を請求されることもあります。
ファクタリングによるオフバランス化を行う際の注意点
ここまで紹介してきた通り、ファクタリングによるオフバランス化にはさまざまなメリットがある一方で、デメリットに注意が必要です。リスクを回避しつつメリットを享受するためにも、以下の事項には十分に気を付けましょう。
手数料を比較し慎重に検討する
ファクタリング会社を選ぶ上で重視すべきポイントはいくつかありますが、手数料は特に重要です。売却する売掛債権の金額が高いほど、少しの手数料率の違いで大きな差がつきます。前述の通り3社間ファクタリングの方が2社間ファクタリングよりも手数料が低いですが、最近は2社間ファクタリングでも低めの手数料を採用しているファクタリング会社も増えてきています。
ただし、手数料が相場と比べて極端に低いファクタリング会社は前述の悪徳業者の可能性があるため注意が必要です。ファクタリングを利用する際には複数社から見積もりを取り、その中でも手数料が低く、さらに十分な経営実績があるファクタリング会社を選ぶようにしましょう。
ウィズリコース型は原則避ける
前述の通り、ファクタリングにはウィズリコース型とノンリコース型があります。ウィズリコース型は償還請求権あり、ノンリコース型は償還請求権なしの契約となります。どちらにもメリットとデメリットはありますが、よほどのことがない限りはノンリコース型を選ぶべきです。
理由は簡単で、ウィズリコース型は万が一売掛先が倒産した場合に被る損失が大き過ぎるからです。ノンリコース型なら売掛債権売却後に売掛先が倒産しても損失はファクタリング会社が負ってくれますが、ウィズリコース型では利用者が弁済しなければなりません。売掛先の短期倒産確率が低そうに見えても、それは外部から見た姿であり、内情に即しているとは限りません。ファクタリングを利用する際には、原則としてノンリコース型を選びましょう。
売掛債権譲渡の記録を残す
ファクタリングは売掛債権を売買(譲渡)する仕組みです。後で譲渡した・していないで揉めることがないように、譲渡したことが第三者から見ても明確になるようにしましょう。
確実な方法は、先ほど少し触れた債権譲渡登記です。債権譲渡通知を実施すると、債権譲渡における第三者対抗要件(債権譲渡したことを債務者以外の第三者に主張するための要件)を簡易に備えられます。
債権譲渡通知は基本的にファクタリング会社のために行うものですが、ファクタリング会社のリスクが減ることによって手数料が安くなる可能性はあります。
ただ、債権譲渡登記は前述の通りデメリットもあるため、無条件にはおすすめできません。将来の借り入れなども考える場合は、3社間ファクタリングを利用すると良いでしょう。
粉飾決算にならないよう注意する
オフバランス化は企業に多数のメリットをもたらす一方で、安易な濫用は意図せず粉飾決算につながる恐れがあります。そもそもオフバランス化とは、さまざまな手法によって資産や負債を貸借対照表から外す行為です。前述の不動産の売却など合法的な手法は多数ありますが、一方で売上の水増しや損失の隠蔽などはれっきとした不正会計です。
粉飾決算を行うと、民事上および刑事上の責任を問われることになります。複数人でのチェック体制を築いたり、デジタルツールで資金の動きを可視化したりして、粉飾決算を防ぎましょう。
長期的な資金不足に注意する
ファクタリングは手元資金を一時的に増やす手段として有用ですが、一方で長期的には運転資金が目減りする可能性があります。支払期日まで待っていれば満額受け取れるはずだった売掛金の一部を手数料の支払いに回すためです。短期間に繰り返しファクタリングを利用すると、将来の資金需要に対応できなくなる可能性があります。
また、ファクタリングを利用したことが売掛先に知られた場合、印象が悪くなり取引を打ち切られる恐れがあります。取引がなくなれば売上が下がるので、資金繰りは苦しくなるでしょう。2社間ファクタリングならば売掛先に連絡する必要はないため知られる可能性は低いですが、0ではありません。
信頼できるファクタリング会社を選ぶ
ファクタリング会社の選び方のポイントはいくつかあります。まず、先ほども少し触れた通り、悪徳業者は避けなければなりません。企業のWebサイトや口コミサイトなどを通じて、ファクタリング会社が確かに存在していること、悪徳業者でないことを確認しましょう。
Webサイトはただ公開していれば良いわけではなく、以下のような情報がしっかりと記載されているところを選びます。
・企業名
・事業所や営業所の所在地
・代表者名
・企業の沿革
・経営実績
また、見積書の確認も重要です。見積書がないファクタリング会社は論外として、内容が分かりにくかったり、項目が少なかったりする場合も要注意です。内容が明確、かつ詳細に書かれているところを選びましょう。
契約書も重要です。契約書を渡そうとしなかったり、口頭説明と異なる条件で契約させようとしたりする業者は避けましょう。
まとめ
オフバランス化とは、企業が保有している資産や負債などを適切な方法で貸借対照表から外す処理のことです。不要な資産・過剰な負債を減らすことにより、企業の財務状況をよく見せたり、余計な経費を減らしたりできます。
オフバランス化の手法は複数あります。代表的なものは不動産の売却や不動産の証券化、ファクタリングなどです。資産を売却して負債の弁済に当てると、貸借対照表がスリムになります。
ファクタリングは売掛債権を売却して支払期日前に現金を得る仕組みで、上手に使えば企業の資金繰りを改善できます。ファクタリング会社は多数存在していますが、中には悪徳業者も存在するため注意が必要です。
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