最終更新日:2020年09月25日
Mentor Capitalです。
銀行融資を断られた場合は、何が問題があったか考えることが重要です。
融資を断ると言うことは銀行が断る理由があったということで、経営上のリスクなどが存在すると言うことでもあるからです。
何が問題なのか見直しをしなければ他の金融機関に融資を申し込んでも断られる可能性があります。
また、資金がすぐに不足してしまう場合は代替の資金調達方法を考える必要があります。
時間に余裕があるほど取れる選択が増えるため、早急に必要な場合は頭を切り替える必要があります。
1.銀行融資を断られた理由を知る
銀行融資を断られた場合は、なぜ断られたのかを考える必要があります。
経営規模や採算性など数字の問題で断られた可能性もありますが、それ以外に原因がある場合は経営上のリスクが潜んでいる可能性が高いからです。
金融機関は事業計画や経営状態などからリスクを読み取って融資の可否を決めるため、貸付にリスクがあると判断されていることが問題なのです。
基本は経営を黒字に変えることですが、黒字の中身も重要になってきます。
たとえば、資産の売却による黒字化など本業と関係がない事業で収益を上げても、本業が赤字であれば評価がマイナスになります。
処分が可能な資産がある場合は融資を受けるよりも繰上げで借入金を返済するなど、利息を節約した方が健全な企業体質が作れる可能性もあります。
また、経費の使い方や会計基準などから税務上の問題がリスクと考えられるケースもあります。
税理士を挟まずに会計を行っている場合は特に注意が必要です。
場合によっては粉飾決済を疑われる可能性があるだけでなく、追徴課税などの税務上のリスクを背負っていると判断される可能性があるからです。
帳簿や決算情報からわかることも多いため、税務に関する処理が適切が行われているか、順法意識が高いかどうかなどもチェックされるポイントになっています。
他にも税金の申告漏れや借入金返済の遅れなど、信用情報のマイナスが融資に影響することもあります。
一度でも支払いが遅れた履歴があれば、数年間は影響を受け続けるのもポイントです。
借入頻度が高すぎる場合も経営の把握能力が低いと判断されるため、計画性を持って経営が行われているのか、それを守れているかも重要な鍵になるのです。
即座に修正できる問題であれば修正を行い、経営を健全化することが大切になります。
また、信用状のトラブルを起こした場合などは信用を取り戻すために時間がかかることを踏まえ、銀行以外の金融機関から融資を受けるなど工夫が必要になるのです。
2.銀行以外から融資を受ける方法も存在する
銀行融資を断られても、資金的な余裕があれば経営の見直しなどに着手し、再度融資を依頼するか別な銀行に融資を打診するという手段が残ります。
しかし、資金的に余裕がない場合や、各種支払いの期日が迫っている場合は早急に資金を集める必要があります。
銀行融資を断られた場合に候補になるのが、ビジネスローンとファクタリングです。
ビジネスローンは消費者金融やクレジットカード会社が提供する法人向けのローンになります。
大手銀行の系列会社が運営している場合もあります。
特徴的なのが、赤字企業でも経営状態などによって借入が可能なビジネスローンが存在することです。
また、銀行融資よりも審査期間が短く、場合によっては即日借入が行えるケースもあります。
デメリットは金利の高さと上限額の低さです。
限度額の低いビジネスローンでも複数社から借りれればいいと考える人もいますが、多重債務の原因となりえるだけでなく、
申し込みの頻度が高すぎれば経営に問題がある企業だと疑われる理由にもなります。
短期間に集中して新規のビジネスローンを申し込んだ場合は、審査落ちの確率も高まります。
ファクタリングは売掛金を債権化し、ファクタリング業者に売却して現金化する手法になります。
ファクタリング業者は売掛金を債権として手数料を差し引いた価格で買い取り、取引相手から回収することで収益を上げます。
手数料を引かれますが即座に売掛金を現金化できるため、手持ちの資金が不足しているときに有効です。
ただし、手数料が引かれるだけでなく、未来日の売掛金を現金化するため将来的な資金の不足を招く可能性があります。
また、ファクタリングにも複数の手法があり、手続きを簡略化し、スピーディーな現金化を目指すほど手数料が高くなる傾向があります。
継続的な利用が経営の障害になる場合も多く、いかに利用頻度を減らすかも重要になるのです。
3.複数の融資を組み合わせてリスクを減らすことが重要になる
銀行融資は審査が厳しく、断られた場合にどうすればいいのか悩んでしまいがちです。
しかし、銀行以外からの融資やファクタリングなど資金を集める手段は数多く、資産の処分や個人間のお金の貸し借り、経営者の個人名義での借入も視野に入る場合もあります。
重要なことはリスクを最小化することと、少しでも審査に通りやすい状況を作ることです。
経営体制を見直して修正をしてから銀行融資を考えた方が融資を受けられる確立は高まります。
また、実際に融資を断られた場合を想定し、断られた場合はどうするかも考えておくのが重要なのです。
融資がなければ会社の命運が絶たれるほどの状況であれば、そもそも貸し付けのリスク自体が高く、金融機関が貸し渋ることが想定されます。
ダメで元々で申し込んでも時間を浪費する可能性があるため、銀行から融資を断られたら即座に別な方法で資金を集めた方が効率的です。
経営体制の見直しや改善には時間がかかることを前提に、複数の資金調達の方法を組み合わせてリスクを減らし、経営のスリム化を目指ことが必要になります。
まとめ
銀行から融資を断られたとしても、ビジネスローンやファクタリングを駆使すれば資金を集めることができます。
余裕があるのであれば経営体制を見直して審査を通る体質を作ることが大切になりますが、急場をしのぐのであれば現金を手元に確保することが先決になります。
経営に余裕がないほど銀行融資が断られる確立が高くなるため、余裕の作り方やリスク管理を念頭に事業計画を立てることが大切なのです。
いかがでしたでしょうか?
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