最終更新日:2019年12月05日
Mentor Capitalです。
今回は、即日の資金調達について解説したいと思います。
資金調達は企業や個人事業主にとっては切ってもきれないものです。
特に急を要する場合、資金を入手するまでの時間も大変気になる所ではないでしょうか。
ここでは資金調達が即日出来る可能性の高いものを5つご紹介しています。
メリットとデメリットもご説明していますので、合わせて是非チェックしてみてはいかがでしょうか。
資金調達は即日可能なのか?
企業、そして個人事業主の資金調達手段はいくつかあります。
銀行からの融資の他、現在は消費者金融のカードローンなども充実しているため、どの資金調達手段が自社に合っているのか、判断が難しいかもしれません。
企業・個人事業主問わず事業の規模を拡大していく過程で資金調達は欠かせないものです。
企業・個人事業主が資金調達をする際に気になるのは「金利や手数料が安い事」「資金調達までの期間が短い事」の2点が主なポイントではないでしょうか。
メディア、特にインターネット上では即日を謳う資金調達手段が増えてきましたが、本当に申し込みからたった1日で資金を入手する事が可能か検証しました。
・銀行やノンバンクの過剰融資、自主規制の影響
個人向けの消費者金融やカードローンで破産する人が増加した事により、政府は2010年の賃金業法改正から総量規制を導入しました。
この総量規制は年収の3分の1を超えて貸し付けを行う事は出来ないというものであり、ご存じの方も多いかと思います。
しかし、同時に収入確認の実施なども規制の範疇に含まれていた事から、これまでよりはるかに融資を受けるのが難しくなりました。
その後、消費者金融などは銀行と合併する事で経営を続けて来ましたが、沈静化していた自己破産件数が2016年から再び増加した事により今後は銀行の過剰融資が問題視されるようになります。
日本弁護士連盟が主導して政府に働きかけた事により、銀行側も過剰融資の自主規制を行うようになりました。
特に問題の中心となったのはカードローンですが、これは何も個人だけの問題ではありません。
経営が安定している企業、大企業などの影響は少ないものですが、
個人事業主や経営が安定しない中小企業などはこれらの自主規制により昔よりも融資を受けるのが難しくなったと言えるのではないでしょうか。
・即日での資金調達=経営状態や資金繰りがピンチ
個人事業主・中小企業問わず資金調達を即日で探しているという事は、今現在経営状態や資金繰りが思わしくない状況でしょう。
そのような事態であれば仕方ないことですが、即日での融資は比較的金利や手数料が高めとなる傾向がありますので、なるべく早く事態を解決することが先決です。
そもそも資金繰りが安定していれば時間をかけて金利や手数料の安い融資を探すほうが賢明ですので、資金繰りが厳しい状態に陥いらないようにすることが大切です。
しかし、そうは言ってもすぐに資金繰りを改善しなければ現状よりも更に状況が悪化してしまうという方もいらっしゃるはずです。
即日融資を可能とする5つの資金調達手段
ここからは即日での資金調達が期待できるものを順にご紹介しています。
メリットやデメリットとともに順を追って確認し、自社に合った資金調達を探していきましょう。
即日の資金調達候補① ノンバンク系での融資
資金調達を即日可能にする方法の1つとして、ノンバンク系の融資があります。
個人向けのカードローンを多く取り扱う消費者金融、そしてビジネスローン専門の会社などがノンバンク系からの融資となります。
代表的な消費者金融ですとアコムやアイフル、レイクなどが挙げられます。
消費者金融のカードローンで企業向けのものは少ないのですが、個人事業主は可としている事が多いためチェックする価値はあります。
また、ビジネスローンも最短即日融資可能という点で非常に貴重な資金調達手段です。
最短即日で融資可能という点以外では無担保・無保証で利用できる事などがメリットとなりますが、その反面金利は銀行の融資と比べると高めに設定されています。
自動で審査を行うスコアリングシステムを導入しているものも増えて来ていますので、赤字決算や税金の滞納などがなければ即日融資は十分に可能でしょう。
即日の資金調達候補② 手形割引を利用する
資金調達を即日可能にする方法の次は手形割引です。
支払い期日に約束の代金を支払う約束手形は、2018年現在では取引高が減少しており利用している企業は少なくなっていると見られます。
しかし、手形割引を実施している事業者が少なからず存在している事から、まだまだ手形を使用した資金調達手段が利用されている事が分かります。
あなたの会社が取引で約束手形を利用しているようでしたら、手形を売却する事で最短即日での資金調達をする事が可能です。
手形の信用力が基準となっているため、自社の信用力に関わらず審査に通過する確率が高い事がメリット。
しかし、決して安くはない手数料がかかる事から利用にあたっては注意が必要です。
即日の資金調達候補③ ファクタリングを利用する
資金調達を即日可能にする方法として、ファクタリングがあります。
ファクタリングは売掛債権を売却するサービスであり、手形割引に変わる資金調達手段として注目を集めています。
売掛債権は信用取引である事、対して法律に基づく取引であるのが手形割引という違いがあります。
こちらも手形割引と同じく1%~30%の手数料が発生します。
また、融資ではないため、あくまで売掛債権自体の信用力が重視されるのもポイントです。
その他にも売掛債権を利用するサービスとして「でんさい(電子債権)」などがありますが、
こちらは全国銀行協会が運営するサービスに登録している事が前提となるなど利用するためには一定の条件があります。
国内では売掛債権を売却する事が自社の信用力に関わるのでないかと懸念する企業がまだまだ多く、ファクタリングに積極的ではない企業が多いのも事実です。
しかし、ファクタリングは融資ではないため、経営状態が思わしくない企業でも即日での資金調達に期待できるという大きなメリットを持っているのは間違いありません。
即日の資金調達候補④ 個人でのキャッシングを行う
即日での資金調達を考える場合、経営者などが個人でキャッシングを行うという方法もあります。
カードローンなどのキャッシングを利用し、会社に貸し付ける形にすれば資金調達が可能です。
ただし、ここで注意しなければならないのはカードローンなどの使用用途には事業性資金として使えないものも存在しているという事です。
事業性資金を可とするカードローンもありますが、そういったものはどちらかと言えば個人事業主向けのものが多く、中小企業向けのカードローンはあまり多くありません。
個人用のカードローンを利用して会社に貸し付けても事業者に知られるような事は少ないのですが、実際に利用する際は注意するようにしましょう。
即日の資金調達候補⑤ 友人や家族、知人から借りる
資金調達手段には様々なものがありますが、実際に即日融資を出来るかは審査を終えるまで分かりません。
せっかく即日融資の資金調達手段を見つけたのに、実際に申し込んで見たら審査が完了するまで数日必要だったという事も十分あり得るのです。
このような状況を避け確実に資金調達を行うなら友人や家族、知人などから資金を借りるという方法も選択肢の1つです。
金銭の貸し借りを行う事で今後の信用に関わってくる面はありますが、状況次第では「背に腹は代えられない」という状況であれば検討してみてはいかがでしょうか。
候補としては共同経営者や役員、懇意にしている取引先でも良いかもしれません。
積極的に推奨できる方法ではありませんので、資金調達手段の一つとしてこのような方法もあるのだと理解しておきましょう。
【まとめ】資金調達は長期的な目線で
いかがったでしょうか。
今回は、即日融資を可能とする資金調達手段を5つご紹介させて頂きました。
どの方法を選ぶ場合でも、実際に動かなければ資金調達は出来ません。
なお、5つの方法の中で、手形割引とファクタリングは融資ではありませんので、融資を引き受けてくれる先がないという場合には有力な資金調達方法となります。
企業の資金調達手段としては他にも銀行からの融資や国からの助成金、資産の売却など様々なものがあります。
これらは即日で資金を調達するには向いていませんが、その分金利や手数料の面ではメリットが大きいのは間違いありません。
即日どうしても、という緊急の事態に陥る前に、時間に余裕を持って対策を考えたいものです。
前提としてはやり、資金調達は長期的な目線で考える事をおススメいたします。
何か不明な点等が有れば、お気軽にメンターキャピタルまでお問合せ下さい!!