最終更新日:2022年02月21日
Mentor Capitalです。
今回は、経営者に必要な10の資質について解説したいと思います。
日本、そして世界を見渡せば様々な企業が存在し、その中には当然の事ながら経営者が存在しています。
企業の経営を行っていく以上経営者に求められる能力には様々なものがありますが、中でも優れた経営者というのは一体どういう人間なのでしょうか。
ここでは経営者に必要な10の資質をご紹介いたします。既に経営者となっている方、また今後自身の会社を興したいと思っている方は是非ともチェックしてください。
目次
実際に経営者の資質について見ていく前に、そもそも経営者とは何なのかという事について考えてみましょう。
一般的には経営者=社長という事で認識されているかと思います。
しかしながら、社長と呼ばれる方々の中には本格的な経営を専門の経営者に任せ、自身は企業活動の最終的な意思決定を行うだけという方もいらっしゃいます。
これは何も悪い事というわけではなく、特に大企業などでは個人の負担を軽くする為に当たり前のように行われている事です。
経営者の仕事は非常に複雑で、日々様々な課題をこなさなければなりません。
会社の創設や再生、他会社との連携など、やらなければならない事は日を追うごとに次々と見つかります。
そのような業務をこなし日々課題を解決していく経営者は、会社の経営を一手に担うプロフェッショナルです。
社長は会社内部での業務指揮や第三者に対する代表として、経営者は組織内の経営を中心としているという点で違いがあります。
定義としては同じものかもしれませんが、上記の事を踏まえると経営者と社長は厳密には区別するべきと言えるのではないでしょうか。
先にご説明しましたが、必ずしも経営者は社長や創業者と同義ではありません。
経営者とはすなわち、会社に関わる経営を滞りなく行える事ができるプロフェッショナル。
経営者しか行う事ができない決算書の最終決定や、業務の収益性を高め経営に関わる様々な問題を解決していく事が求められます。
これはただ単に仕事というわけではなく、会社の経営を率先して行う経営者の義務だと言えるでしょう。
経営者に経験は必要か、結論から言ってしまえばこの答えは当然YESです。
経営者になる前の経験とは何か疑問に思ってしまう方もいるでしょうが、ここで言う経験とは役員など会社の上層部に在籍していた経験です。
役員には代表取締役、執行役員などが存在していますが、会社の幹部であるだけにその業務内容は一般の社員とは異なります。
直接任されるような事はないでしょうが、会社の経営などに関わる機会も多くなってくる事でしょう。
役員を務めた後に経営者となったという事例は、日本に限らず珍しくはないものです。
経営者の多くは同じ会社に10年、20年と務めた経歴を持っている事が多くなっており、それまでに積み上げた経験は自身で会社を立ち上げる場合にも役立ちます。
これらの事から、経営者となる前に役員など上層部での業務を経験しておく事は独立するかしないかを問わず非常に有用であると言えるでしょう。
損益計算書や貸借対照表、キャッシュフローなど、経理が担当するようなお金に関する知識も経営者は持っていなければなりません。
経営とは常にお金が絡んでくるものであり、この知識を持っているかいないかでは会社の存続にも関わってくる重要な事態です。
広く捉えれば、世界の経済状況や企業全体の会計情報にも気を配る必要があると言えるでしょう。
既に知識を身に着けた上で経営者となったなら問題はありませんが、中には時間も無いうちに経営を行うようになったという方いるはずです。
しかし、そのような方でも会社のセミナーや通信講座、独学など学ぶ機会と時間は身の回りに多くあるのではないでしょうか。
知識として身に着けても、結局は有効に使わなければ意味がありません。
学びながら実積していけるという点で、財務や経理に関する知識は経営者になってから身に着けても遅くはないのです。
会社に必要な資金を用意するのも、経営者の重要な仕事の一つです。
銀行の融資や助成金の申請、事業用カードローンなど資金調達の手段には様々なものが存在しています。
特に銀行の融資などは長く取引を続けていく事で会社の信用を高める事にも繋がりますので、資金調達として利用している会社は多いのではないでしょうか。
業績が好調であるにしろ、経済状態の悪化などにより突然会社が倒産してしまうリスクは常にあると言えます。
国税庁などのデータを元に計算すると、日本の企業倒産率は、1年で約60%~80%、5年間では約85%~90%と非常に高くなっています。
そのほとんどはベンチャー企業や中小企業となっていますが、どのような企業であれ倒産のリスクが付いて回るという事を認識していなければなりません。
資金調達には各種書類や融資元の選定、面談などいくつかのハードルが存在しています。
資金調達の可能性を見据えて事前に準備を行い、必要な状況で素早く行動に移せると良いでしょう。
社会人なら必須とされるコミュニケーション能力ですが、従業員を動かす経営者にとっても当然必要でしょう。
コミュニケーション能力とはすなわち、従業員が行わなければならない業務を適切に支持する情報伝達能力。
世界中どの国の経営者を見ても、個人差こそあれ一定水準のコミュニケーション能力を有しています。
むしろ、コミュニケーション能力を持っていない経営者を探す方が難しいのではないでしょうか。
経営者が主にコミュニケーション、すなわち情報伝達を行わなければならないのは従業員とユーザーです。
特に、従業員に関して言えばその重要度は非常に高いと言えます。会社の経営状態や業績など、日々移り変わる全体の情報を把握しているのは経営者です。
従業員に対していかに正確、かつオープンな情報伝達を行えるかで会社の士気にも関わってくると言えるでしょう。
従業員の言葉に耳を傾け、円滑なコミュニケーションを行う事で必ず社員一丸となって目標に向かえるのではないでしょうか。
会社の将来について読む事のできる先見性も、経営者にとっては非常に重要です。
このまま経営を続けるとどうなるか、現在行っている業務は将来的にどうなるかなど会社と将来の状況を考え適切な対処を行っていく必要があります。
何十年も先の事を読める経営者はそういませんが、例えば1年先、2年先を見通す能力があるだけでも業績を好調に保つ事が可能です。
先見性とは言っても、それは天才的なセンスとは一切関係がありません。
先見性とはすなわち、これまでに自身が磨き培った経験。個人差こそあれ、企業の経営者になるまでには様々な業務を行ってきたはずです。
そうした経験を利用しつつ現在の会社の立ち位置と周囲の情報に気を配り経営を行っていけば、おのずと先見性が磨かれていくのではないでしょうか。
企業のトップたる経営者は、会社の方向性や取組など常に意思決定を求められます。
そのような時、判断力は非常に重要です。
経営者が判断しなければならない状況は具体的に挙げてみても、取引先との関係の継続、新たな事業への参入、業績の改善方法の選択など多岐に渡ります。
この判断力は意思決定を行う決断力、そして実際に会社を動かす実行力よりも経営者に必要な資質と言えます。
基本的には経営者は会社のトップ、または上層部に配置されている事でしょう。
経営者は会社の現在位置と世界の状況を客観的に分析し、日々何らかの判断を行っていかなければなりません。
万が一判断を誤ってしまえば、その次のポイントである決断と実行まで間違い取り返しのつかない事になってしまいます。
限られた時間の中で正解を選ばなければならない難しさがある判断力。
しかし、経営者となってからでもその時々の情報に合わせ、正確な情報を収集した上で判断を行って行けば、おのずと判断力は磨かれていくでしょう。
予期せぬ事態が起こったとしても、まずは冷静に状況を分析するようにしたいものです。
経営者が日々意思決定をはじめとした判断を求められるというのは上記でもご説明させて頂きましたが、中には苦渋の決断となってしまう場合もあるでしょう。
そうした時、いかに変化に対応できるかも経営者の重要な資質です。
情報を収集し迅速に判断を行う際、取捨選択を続けていけばおのずと選択肢は限られてきます。
しかし、その選択肢の中に最善のものが無い場合はどうすればよいのでしょうか。
そのような場合、判断を迫られている経営者、そして企業自身が変化する自己変革力とも呼ばれる力が必要になってくるでしょう。
特に昨今は経済、世界情勢ともに変化の激しい時代と言えますから、自己変革力は必要不可欠です。
環境や状況などに合わせて、適切に企業のあり方を変えていく必要性があると言えるでしょう。
何より、企業を変化に適応させるためにはまずそのトップである経営者自身が変わる必要があります。
変化を恐れず、その時が来たら柔軟に対応できるよう日頃から意識しておきましょう。
経営者に必要な資質の一つとして、高い向上心を持っているかどうかもポイントに挙げられるでしょう。
従業員や役員を経て経営者になった方を前提にすると、経営者になる前の向上心の源は業務を問題無く遂行し、自身の地位を上げる事にあったはずです。
しかし、経営者となって以降はいかにして業績を改善していくか、または今後の会社のあり方など自分自身の事では無く会社全体の事に向上心という意識が向くのではないでしょうか。
日々の業務を最低限こなす事が精一杯でモチベーションが上がらないという方もいますが、マネジメント能力や自身のスキルを磨く事はすべて会社の経営に直接反映されます。
企業が大きくなっていく喜びを直接肌で感じる事ができるのは経営者の特権とも言えるのです。
少し精神論的な資質とも言えますが、成功した多くの経営者が論じているように向上心を持ち続ける事は成功する条件の一つでもあるのです。
経営に関する様々な判断は、大なり小なり常にリスクと隣り合わせです。
何らかの判断を迫られた際リスクを回避し、会社の安定を選択するのももちろん正解と言えるでしょう。
しかしながら、経営者として活動して行けば必ずどこかでリスクを取らなければならない場面に出くわすのではないでしょうか。
リスクを恐れてばかりでは、会社は成長せず最悪の場合は倒産してしまう可能性もあります。
倒産や業績悪化の場合のリスクマネジメントは既に行っているでしょうから、後は経営者自身の判断にゆだねられているという事になります。
実行力は、ここまでにご紹介してきた経営者の資質の上に成り立っているものです。
一つずつスキルアップして行けば、必ず磨かれていく資質と言えるでしょう。
現在、日本の書店には経営に関する書籍が多く並んでいます。
スティーブ・ジョブス、松下幸之助、孫正義など。
時代を問わずカリスマ的な経営者は数多く存在し、その経営者の資質や才能を分析しピックアップ、または引用したような書籍が数多く存在するのです。
また、インターネットで検索しても、経営者の特徴や資質に関する様々な情報を見ることができます。
これほどまでに経営者関連の情報が溢れているという事実は、裏を返せば自身の資質について悩みを抱えている経営者が数多く存在しているという事を表しています。
経営は非常に奥が深く、また難しいものです。例え素晴らしい経験を持った経営者が在籍していても、必ずしも会社を存続していけるとは限りません。
ここで述べたような経営者の資質が必要な事は間違いありませんが、自身に当てはまっていないからと言って気にし過ぎない事です。
自身のペースで着実に努力を続けていけば、必ず経営者としての自信が付く日が訪れる事でしょう。
日本だけでも多くの企業が存在し、その一つ一つに経営のプロフェッショナルである経営者がいます。
成功している経営者だけを見ても、必ずしも皆同じタイプというわけではありません。
現在自身の経営に悩んでいるという方はここでご紹介した経営者の資質を参考にしつつ、日々努力と改善を図っていく事をおススメいたします。
いかがでしたでしょうか?
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