最終更新日:2019年05月27日
Mentor Capitalです。
カードローン を利用する上で非常に便利なのが「リボ払い」と「分割払い」です。
しかし便利な反面、手数料や利息が発生することから借入額と総返済額を事前に確認しなければ後々返済に苦慮する可能性があり「リボ払いは危険」という意見も存在します。
リボ払いは年率10%を超える利息がつくことが珍しくなく、経済的負担が小さくないことから、利用者にとって便利に見える一方でリボ払いが原因とみられる自己破産も発生しています。
リボ払い特有の仕組みを理解することが解決策になるため、利用する前に学ぶことが大切です。
【 1 】リボ払いは危険性を指摘されることが多い
リボ払いとはリボルビング払いの略称で、金銭的余裕がある時にまとめて返済できるのが特徴になっています。
支払いが滞りそうな場合は最低返済額までの範囲で支払額を調整し、翌月以降も支払いを続けることで返済額の平均化が可能になります。
急な出費の際に便利な半面デメリットも存在するので、利用の際はリボ払いのシステムを理解していないと危険です。
リボ払いの危険性が指摘される理由に「1回の返済額が抑えられるため借入残高が減らず利息ばかりが増えていく」ことが挙げられえます。
一般的にリボ払いの年間利息は10%を越えることが多く、月々の返済にならしても借入総額の1%程度の利息が発生することが珍しくありません。
銀行金利と比較すればその利息の高さが良く理解できます。
法人が銀行から融資を受ける場合、条件によるものの金利はかなり低く設定されます。
一方利便性の高いリボ払いは、高金利に設定され計画的利用を行わないとトータルコストが高くなってしまいます。
特に、会社の経営が不安定な状態でリボ払いを利用し始めると悪循環に陥ります。
借入を新たな借入で返済するような状態ば、経営資源を圧迫するだけで返済の見込みが立たない場合は可能な限り、リボ払いは利用するべきではないと考えられます。
リボ払いは金融機関の収益増加に利用される側面もあることから、呼び名が変わっても借入であることを理解する必要があります。
【 2 】分割払いは手数料が低く設定されている
分割払いは決済時に返済回数を決め返済の目途がつきやすい点がリボ払いと大きく異なります。
未回収リスクを避けられるため、リボ払いより低金利に設定されています。
ただし、長期にわたって返済を行う場合は手数料などが発生しますが、条件はローンを取り扱う金融機関によって異なります。
一般的に分割払いは支払い回数ごとに金額が分割され、どの程度の利息や手数料が発生しているか把握が難しいのが注意点だと言えます。
契約上の利息や手数料を全て把握する人は少なく、利用規定の改定もあることから分割払いの金額が大きな場合、
大きな影響を受けるためしっかり利用規定を理解しリスクコントロールする必要があります。
返済を先延ばしにする癖が付くのは非常に危険で、分割を前提とした返済計画を立てる原因になります。
また、資金繰りが苦しいときに分割回数を増やせばいいと考えるのも非常に危険でリボ払い同様、経営悪化に繋がる可能性も存在します。
全額を一括返済を行わない分割払いは、金融機関が支払いの立て替えを行っているため借入をしていることになり、返済義務が生じます。
財務体質の健全化にマイナスになることがあるため、危険が内在している点をしっかり理解する必要があります。
【 3 】危険を回避する解決策は存在するのか?
危険性が内在するリボ払いと分割払いですが、経営上どうしても利用が必要となるケースも存在します。
経営資源が限られる場合は分割払いなどに頼らざるを得ないことも少なくないため、避けて通れないケースが珍しくありませんが、
重要なのは計画的な返済体制の構築を行い危険性をいかにコントロールするかだと言えるでしょう。
月々の返済額が大きくないことから後回しにされるケースが少なくありませんが、年利が高いリボ払いの借入残高がある場合は、最優先で返済するべき候補に挙がります。
リボ払いの中には、残額に応じて返済額が変化する残額スライドバック方式を採用するケースがあります。
残額スライドバック方式は残額の減少と共に返済額が減少するもので、結果的に完済までに時間がかかるのが特徴です。
年利が固定されており、返済期間が長期化すれば利息も累積します。
月々の返済額が少ないため見過ごされるケースも少なくありませんが、トータルの金利負担は小さなものではありません。
解決策としてリボ払いを利用しない事と可能な限り前倒しで返済する事が基本となります。
分割払いはリボ払いより低金利の傾向があり、使いやすくなっていますが、やはり月々の返済額が少なくなるため危険性を見逃しがちです。
分割払いも負債と認識した上で管理する必要があり、経営陣と情報を共有することが重要です。
リボ払いや分割払いの年間の利息や手数料をまとめ、視覚化する方法も効果的です。
年間どれだけの損失が発生しているのかを数字にまとめることでデメリットが理解しやすくなります。
年間の損失を具体的にすることで「その分を投資活動に充てればどの程度の利益に繋がるか」など多角的な分析を行うことでキャッシュフローの改善にも役立つと考えられます。
究極的な解決策として、分割やリボ払いができるカードは作らない方法もあります。
特に経営者など支払い権限を持つ人間が無自覚に利用してしまう場合は、企業のコントロールを離れる原因になりやすいので注意が必要です。
この場合は分割払いやリボ払いができないカードを作るか、利用に承認が必要となる仕組みを作るのも良いでしょう。
カードの利用限度額を厳しく設定し、安易に使えないようにする方法もあります。利用する人間とコミュニケーションをとりつつ、妥協点を探るのも重要だと言えるでしょう。
【 4 】リボ払い契約時の注意も必要に
リボ払いは返済方法を選べないケースがあり、一度リボ払いを選択すると前倒しで返済ができない場合があります。
このため契約時から支払い方法を詳細に確認することが重要だと言えます。
リボ払いのメリットを生かすのであれば、より柔軟な返済が行なえるカードローンに切り替えるなどの工夫も必要になります。
2ヶ月などの短期間で返済が可能であれば、分割よりも手数料が安くなる可能性も生じます。
解約が困難な点も注意が必要
残債がある状態で解約すると残債の一括返済を求められます。
毎月返済を続ける方法もありますが、法人名義のカードローンは一般的に年会費が発生するため、費用が嵩みます。
また、短期間に集中してカードの解約を行うとその履歴が信用情報に残り、債務整理などのための解約ではないかと疑われる可能性があり、一定期間新規ローン申し込みにマイナスの影響を与えます。
カード契約時に特典を設ける企業も多い半面、悪用を避けるために厳しくチェックされる側面もあり、リスクを正しく把握しておくことが重要だと言えるでしょう。
■まとめ
リボ払いや分割払いが危険かどうかは使い方によって異なります。
とはいえ、システム上、金利が積み重なる危険がある点は注意が必要です。
使い勝手が良いというメリットがあるだけに注意が必要になり、使い方によっては危険な状況に陥る場合があることを事前に理解するべきでしょう。
1度の返済額が低く抑えられるため危険な意識が薄れてしまいますが、トータルコストが増えるリスクがあることに注意しましょう。
危険な利用となりがちなリボ払いは経営上の無駄になるだけでなく、利益の圧迫につながることも多いため、支払いの権限を持つ全員が意識を共有することが大切です。
いかがでしたでしょうか?
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