最終更新日:2018年09月03日
Mentor Capitalです。
ファクタリングは迅速な資金調達が望める強みがあることで知られていますが、それ以外にも強力な強みも存在しています。
そのなかでも特に、貸借対照表上(バランスシート)のオフバランス化が代表格といえるでしょう。
バランスシートを軽くすることを資産のオフバランス化と呼ぶのですが、
当記事ではこのバランスシート上のオフバランス化について解説していきます。
バランスシート(貸借対照表)とは
バランスシートとはどのようなものかというと、ある企業がどの程度の資産を有しているかや、
いくら借入金があるのかを把握できる財務諸表のうちの一種となります。
バランスシートでは、左側に資産を記載し、右側には負債と純資産の両方を記載します。
バランスシートの左側のことを借方と呼び、右側のことを貸方と呼ぶのですが、これらは釣り合っていることになります。
つまり資産とは、負債と純資産とを合算したものなのです。
オフバランス化とはどのようなものか
オフバランスとはバランスシート(貸借対照表)から資産や負債を消すことを意味します。
本来であれば、計上されるはずの資産や負債をオフバランス化することによって、企業の経営状態を良好に見せることができるわけです。
突き詰めれば、オフバランスによって、バランスシート上の資産や負債を軽くさせることが可能となるため、
企業外からの客観的な価値や評価を上昇させることができます。
オフバランス化の一例を挙げれば、自動車の維持費用を懸念する場合に、
その自動車を資産として保有したままにしておくのではなく、
維持費用を要しないレンタルなどで調達することもそうです。これもオフバランス化にあたります。
このオフバランス化なのですが、経営実態の把握のために、オフバランス化をなるべく行わない企業も増加傾向にあるとされています。
しかし、オフバランス化による享受は侮れないものがあるのです。
ファクタリングをすることでバランスシートを軽くすることができる
通常は、融資によって借入を行った場合には、負債として計上されていきます。
しかし、ファクタリングの性質は融資と類似しているようで全くかけ離れたものですから、ファクタリングを行った際には負債としての計上はされません。
ファクタリングとは、売掛債権を現金化するものですから、ファクタリングによってかかった手数料については資産から差し引かれるものの、
負債として計上されることはないのです。
負債として計上がなされないということは、要するに負債がないという意味なので、何らもバランスシートを左右しないことになります。
このことをオフバランス化と呼びます。
オフバランスとは、事業に携わる事業主であれば行ったほうがいいことは明らかであって、
ファクタリングによるオフバランス化以外にも、設備を購入せず、レンタル品で代替することもオフバランス化していく方策として用いられます。
資金調達に、融資ではなくファクタリングを利用していけば、負債がバランスシートに計上されなくなるため軽くさせることとなり、オフバランス化に成功します。
オフバランスを実施するとどのようになるのかというと、現金の確保については何らも変わりはないのですが、借入よりもファクタリングのほうがROA(総資産利益率)が良好になってきます。
このROAとは、銀行融資に際しての審査項目となり得るもので、なるべく大きな値のほうが望ましいのです。
融資によっても利息がかかってきますから、もしこれがファクタリングの手数料と同等であるとすれば、
敢えてファクタリングを選択することでオフバランス化に役立てるようにすることが得策といえるのではないでしょうか。
ファクタリングによってバランスシートのオフバランス化を図ることにより、銀行融資でも優勢になることに照らせば、
銀行融資を目的にファクタリングを積極的に利用することが有用になる場合もあるといえます。
ただし、同じファクタリングでも、売掛債権を担保にするリコースファクタリングと呼ばれるものについては、
ファクタリングというよりはどちらかというと融資のような性質のものなので、バランシート上では負債が増加することとなり、オフバランス化とはなり得ないことに注意が必要です。
手数料を安くさせるためには
ファクタリングでは、銀行から融資を受けるよりも遥かに短時間で現金化をなし得ることができるばかりか、
ファクタリングを同じ業者で何度も利用すると、審査の省略に期待が持てることから、現金化までの時間をスピーディーにするばかりか、
手数料も安く済ませられる可能性もあるのです。
最後に
以上のとおり、ファクタリングでなし得るオフバランス化について解説してきました。
オフバランス化による享受を得る代わりに手数料を支払うことになるのがファクタリングです。
ただ、銀行融資のような借入で資金調達をしたにしても、利息が必要になってきますから、
どうせ費用をかけるならば、オフバランス化が可能なファクタリングの方を利用することも悪くはないでしょう。
推奨できる使い分けとしては、平素からファクタリングを活用することでオフバランス化に努めておき、
長期的な視野での資金調達を要する場面で、オフバランス化によって健全になったバランスシートでもって銀行融資に望むことがベストでしょう。
いかがでしたでしょうか?
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