最終更新日:2019年06月24日
Mentor Capitalです。
急な出費が必要になった際には、クレジットカードに付帯しているキャッシングに注目してみてはいかがでしょうか。
キャッシング枠のあるクレジットカードさえ持っているのであれば、銀行やコンビニに設置しているATMからキャッシング可能です。
ただ、今まで1度もクレジットカードのキャッシングを用いたことがない人にとっては、どの程度の金額まで借入できるのか、
金利や手数料はどの程度必要なのか、その利用方法に関してあまり知識がないのが通常です。
当記事では、急遽出費が必要となった際に有用なキャッシングに関して解説していきます。
キャッシングの仕組み
キャッシングとは、つまりのところ、あらかじめ契約をしておくことによって、借入限度額の範囲内で随時借入することのできる手段の1つです。
クレジットカードの場合は、クレジットカードそのものを用いてコンビニなどに設置しているATMから借入します。
そして、借入してから一定の日数が経過すれば、明細とともに請求されることになり、一括払いかリボ払いを選択できます。
キャッシングは、借入の必要性がある際に、あらかじめ定められた限度額の範囲内で借入でき、後日返済するという仕組みになっています。
キャッシングにおける金利の仕組み
クレジットカードは、ショッピングで使うのが通常ですが、この場合一括払いを選択すると利息は発生しません。
しかし、キャッシングであれば一括払いにしたとしても利息が生じることになります。
キャッシングの金利は、15~18パーセントの場合が多いです。
利息のうち日割りに相当する部分は、借入した金額に年利をかけたものを365(うるう年の場合は366日)で割ることによって算出できます。
当然ながら、借入期間が長期間に及べば及ぶほどに利息はかさんでいきます。
そのために、リボ払いよりは一括返済を検討するなどして、なるべく日数が経過しないうちに返済するようにしましょう。
キャッシング枠を使えないようにもできる
クレジットカードに付帯しているキャッシング機能は、使わないことも可能ではあるものの、初めから使えないようにすることも可能なのです。
必要ないにも関わらず、キャッシングできるのであれば、どうしても誘惑に負けてしまいがちです。
また、キャッシングの機能が付帯しているクレジットカードを紛失することによって他人に拾われ使い込まれでもしたら、一大事ですよね。
このような心配がある人のために、クレジットカードのキャッシングに係る部分を使用不可能な状態にしてくれる仕組みもあるのです。
システム的に、使用不可でなくキャッシングできる範囲内であるキャッシング枠を0円にすることもあるようです。
しかし、キャッシングの使えるクレジットカードは便利な場面のほうが多いのです。
カードローンとの境目がほぼなくなってきている
クレジットカード以外でも、カードローンのことをキャッシングと呼ぶようになってきました。
カードローンとは、消費者金融や銀行などによって、クレジットカードでのキャッシングと同様の借入手続ができる仕組みです。
カードローンとの違いは、その出来た当初には明確に存在していました。
カードローンは銀行により発行され、その借入金額も比較的大金である場合が多く分割返済が基本とされてきました。
これに対して、キャッシングは、本来クレジットカードや消費者金融からの借入を指し、借入金額についても比較的少額の場合が多く、原則として一括返済するものとされていました。
ところが現在では、キャッシングとカードローンとが同一の扱いをされている場合があったり、従来のキャッシングに相当するものでも分割払いが主流になっていることが多いようです。
このことに照らせば、キャッシングとカードローンとの差は明確ではなく、あくまで名称の差と捉えるべきかも知れませんね。
本来的なキャッシングを希望する場合であっても、カードローンを視野に検討することによって、より自己に適した借入ができるといえるでしょう。
キャッシングは必要か
クレジットカードのキャッシング枠は使えないようにすることもできるのですが、その前にキャッシングにはどのようなメリットやデメリットがあるかを把握しておいてもいいでしょう。
その後で不向きと判断されれば使えなくしてもいいでしょうし、やはり必要であると判断されるのであれば残しておきましょう。
キャッシングのメリット
キャッシングは、クレジットカードさえあれば、即日どころか即時借入できるのです。
もちろんのこと、カードがなければ最短で即日、長くて2週間程度融資までに時間がかかってきます。
しかし、消費者金融で借入しようと思えば必ず申込みをしなければならないのです。
即日融資が可能であるにしても、即刻借入できるようなことは絶対にありません。
また、即日融資を謳い文句にしている業者であっても借入までに数日を要する場合もあります。
他方、銀行ともなれば、審査が厳格である上に借入までに何日もかかることが通常です。
消費者金融であっても、大手であればあるほど審査は厳しいです。
しかし、キャッシング機能のあるクレジットカードさえあれば審査の必要すらないのです。
これは非常に大きなメリットですよね。
そして、カードローンの場合、いくら借入限度額が大きくとも、借入できたとしても初回から借入限度額まで借入できることはありません。せいぜい数十万円程度が関の山でしょうね。
クレジットカードのキャッシングは、急遽不測の事態に陥った場合に借入できる強みがあります。
入院しなければならなくなったり、知り合いの結婚式が連日あったために祝儀に生活費を割かれてしまったという特段の事情にも対応できてしまうメリットが存在するのです。
そうしたことから、キャッシング枠は当然に必要ないものと思い込まずに、不測の事態に備えてキャッシング枠は残しておいたほうがいいかも知れません。
そして、海外でも利用できることがキャッシングの特徴です。
なぜクレジットカードのキャッシングであれば海外でも利用できるのかというと、クレジットカードはVISAやJCBなどというように、海外でも共通して使えるからなのです。
しかし、消費者金融や銀行であれば海外で利用されていることはほぼないといっても過言ではありません。
もし海外で資金不足に陥った場合、キャッシングで現金を調達できれば窮地を救わえることになるでしょう。
また、海外でのキャッシングは手数料が高額であるかのように見えますが、そのようなことはありません。
ただ、海外でのキャッシングができないクレジットカードも存在しているために、海外に赴く際にはクレジットカードの契約内容を把握しておくように努めましょう。
そして、為替のレートに係る適用時期についても各社によって異なってきますから、確認することをオススメします。
まとめると、クレジットカードのメリットとしてはクレジットカードさえ保有していれば随時借入できること、海外でも利用できることが挙げられます。
特にクレジットカードさえ保有しているのであれば、即時に借入できることは大きなメリットです。
通常のショッピング枠で延滞さえしていなければキャッシング機能の利用は可能です。
大抵の場合は、クレジットカードの申込み時点でキャッシング機能は付いていることが多いので、申し込んだ後でブラックや無職になってしまったとしても借入できる可能性があるのです。
これはキャッシングの大きなメリットですよね。
デメリット
キャッシングで注意すべきなのは、カードローンと比較して金利などについては悪条件といえることです。
消費者金融での金利は、下限金利が3パーセントである場合もあるのに対して、クレジットカードのキャッシングの下限金利は15パーセントであることが通常です。
そして、借入限度額においても50万円から100万円程度のものが一般的であることが特徴です。
しかし、カードローンの場合は、借入限度額は500万円程度が上限額とされていることが通常で、なかには800万円に上ることもあるようです。
そもそもキャッシング枠とは、クレジットカードの利用者が不測の事態に陥った際に、いざという時の場合に備えて考慮されているものなのです。
そのために、当初から借金をしたいと考えている人の要望にはそぐわない仕組みになっています。
これに対して一般のカードローンは、当初から借入したいという人を対象としていますから、低金利かつ高い借入限度額を呼び水にしているわけです。
また、キャッシングでは分割返済をリボ払いとして処理することが容易であるために、知らない間に利息が高額になってしまっていることが多いようですね。
キャッシングには、あらかじめ借入限度額が設けられており、この限度額を超えない範囲で借入できます。
この借入限度額は通常のカードローンと比較しても、相当低めになっています。
しかし、借入限度額に近い金額の借入は当初からはできないことが多く、返済実績を積み上げ信頼を得ることにより上限額は向上していきます。
そのために、カードローンの借入限度額が大きいことにさほど優位性があるとはいえないのではないでしょうか。
キャッシング枠とショッピング枠内
クレジットカードは通常、ショッピング枠とキャッシング枠とが共有されています。
つまり、ショッピング枠がなければキャッシング枠にも影響するということです。その逆のパターンもあります。
具体的に述べると、ショッピング枠が50万円、キャッシング枠が20万円の場合、キャッシングで20万円借入してしまえば、
ショッピング枠の50万円のうち20万円分が減少してしまい30万円しか使えなくなってしまいます。
つまり、クレジットカードでは、ショピング枠内でキャッシングとクレジットカードの利用をしなければならないのです。このような仕組みを理解しておきましょう。
リボ払いとは
キャッシングでも分割返済を選択できるのですが、この分割返済のことをリボ払いと呼びます。
しかし、リボ払いを選択すれば利息が増加する可能性が生じてしまいます。
具体的に金利を18パーセントとすれば、たとえ5万円のキャッシングであっても、リボ払いを選択してしまえば、支払期間が長くなるために3倍ほど利息がかかることになってしまいます。
ところが、一括返済を選択しておくと3分の1程度で済むのです。キャッシングでリボ払いを選択することは簡単ではあるのですが、資金に余裕があれば、極力一括返済していくようにしましょう。
そして、キャッシングではATMを用いた繰り上げ返済も可能であるために、何らかの形で収入があった場合に行うとよいでしょう。
返済が早ければ早いほど利息は減少していきます。
キャッシングにも総量規制が適用される
2010年に貸金業法13条の2、過剰貸付の禁止により規定された総量規制ですが、消費者金融だけでなくキャッシングにも適用されてしまうのです。
この規定は、年収の3分の1を超える借入ができないというものです。
厄介なことに、この総量規制は業者1社に対するものではなく、貸金業法に規定された借入全部に基づいたものであることに注意が必要です。
このため、キャッシングが多額に上ることによって、他社の借入が不可能に陥ってしまいかねないことに留意しておきましょう。
クレジットカードの現金化は行ってはならない
クレジットカードの現金化をご存知でしょうか。
初めて耳にする方もいらっしゃることと思われますが、インターネットなどでクレジットカードを用いて商品を購入した後に、その金額の7割から9割程度で転売するというものです。
つまりショッピング枠を用いて現金化するというものですが、このような方法は大抵のクレジットカード会社によって規約などで禁じられているためにしないようにしましょう。
万一カード会社に知れ渡れば、カードの利用を停止されることになります。また現金化する際には振込が用いられる場合が多いのですが、実際に振込まれない事例も報告されているようです。
よって、クレジットカードの現金化は行わないように心がけておきましょう。
最後に
以上のとおり、キャッシングの仕組みなどについて解説してきました。
キャッシングは、従来分割返済が不可能であったのに対して現在では可能になりつつあり、カードローンと名実ともに変わりなくなってきました。
クレジットカード会社のなかには、キャッシングとカードローンの両方の取り扱いがあるためか、明確に区別しているところもあるようですが、
クレジットカードを用いた借入のことをキャッシングと定義しているようです。
キャッシングは使えないようにすることも可能ではあるのですが、即時借入や海外利用などカードローンにはないメリットがあるために、目的に応じて賢く利用していくとよいですね。
いかがでしたでしょうか?
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