最終更新日:2020年05月19日
Mentor Capitalです。
銀行との付き合い方の前に、そもそも銀行というものがどのような存在であるかを抑えておきましょう。
銀行とは、営利を目的に事業を営んでいる民間組織であって、銀行員は銀行から雇用され給与を支給されていることを念頭に置いておくことが重要です。
銀行とは?
銀行が融資するために選ぶ相手とは、自行にとって有益、換言すれば融資後の返済を円滑にしてくれる企業です。
通常の場合、これに該当する企業は大手であるか、これから趨勢を極めるであろう企業となります。
このような企業は銀行からしてみれば融資対象として格好の的となるわけであって、企業の方から借入の申請をするまでもなく、銀行側から融資を持ちかけられることが多いのです。
他方、銀行が融資先として懸念せざるを得ない企業として挙げられるものには、弱小あるいはこれから劣勢に回るであろう業種に携わっている企業となります。
銀行員は、将来性が乏しい企業と判断すれば、見限った対応をしてくることがほとんどです。
銀行と良好な関係を築き上げたいのであれば、真っ先に自社に係る財務内容や業績などを好調にしておくべきなのです。
銀行員とは?
銀行員は銀行から給与を支給され、これの見返りとして厳しいノルマを日々こなしているのです。
銀行員も人間ですから、感情的になることもあれば、間尺に合わない行為もとります。
銀行員といえば、感情のないロボットのようなものを想起する人も多いようですが、銀行員にも感情や欲望があり、実に人間らしい一面のある人達なのです。
そのため銀行員個別に付き合っていくことも、今後の資金調達の面で優位になる場合もよくあることなのです。
無論のこと、必ずしも銀行員が力添えしてくれるとはいい得ないのですが、資金調達を阻害する存在というわけでもないのです。
つまりは、それぞれお互いが利用対象としている関係にあるのです。
1ついえることは、銀行との付き合い方を考える際には、銀行員との付き合い方も重要視すべきなのです。
結局は人間対人間
銀行員にとって最も利潤が得られる機会といえるのが、他行から顧客を奪取することです。
新規顧客獲得とは異なり、自行の利益の獲得のみならず他行の利益を減少させることにも繋がることから、相当においしいのです。
そうしたことから、銀行員が取引先を自行に鞍替えするように勧めてくる場合も多いのです。
しかるに、そのような甘言を軽信し、鵜呑みにすべきではありません。
なぜなら、銀行としては、そのような甘言をしておきながら、甘言に易々と便乗し鞍替えをするような企業を内心信用していないからです。
今般、自行に鞍替えしたように、いずれは他行へも鞍替えするのではないかと考えているのが常です。
融資など銀行取引についても、つまりのところ、人間対人間でなされることですから、容易に寝返るような人種だと判断されてしまいかねないからです。
よって、取引銀行の鞍替えは、特段の事情がある場合を除いて行わないようにして下さい。
申告を偽らない
銀行は、顧客から偽りの情報を提示されることを極端に嫌悪します。
そのため自社にとって不利な情報であろうとも秘匿することなく提示されれば、打開策を打つことも検討に値するものですが、秘匿されてしまっては何らの打開策も見いだせないのです。
自社にとって優位な点だけを述べていれば、反対に疑いの目を持たれがちですから、自社の利点や短所などを秘匿することなく打ち明けるとともに、
短所については打開策に係る案を同時に提示すると良いでしょう。
偽りのないことを証して然るべき書類として、事業計画書は最低限提出しましょう。
銀行側としても稟議に際しての手間が省けます。明示するか否かで結果が雲泥の差となり得るのです。
最後に:当座預金の口座を作っておく
通常の普通預金では主として現金を取り扱うこととなりますが、当座預金の場合であれば、小切手や手形の取り扱いが可能となります。
普通口座でいう通帳に相当するものとして当座勘定照合表を用いることが特徴で、これに入出金の記載をしていきます。
そのほか、当座預金の場合には、利息が生じないことも普通預金との差異ですね。
当座預金では、通帳の代わりに当座勘定照合表を用いてキャッシュフローを把握する必要性があるのです。
送付については月単位であったり取引がなければ送付されないのが通常ではあるのですが、10日単位や月単位とすることも可能です。
小切手や手形については、不渡りなどに関して審査が実施されるほどで、預金は全額保護の対象となっています。
当座預金通帳の作成は、銀行側から信頼を得る証左となり得るのです。
いかがでしたでしょうか?
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