最終更新日:2024年06月28日
ノンバンクでは、その使いようによっては味方になるものの、使い方を誤ってしまえば、一転して自社の経営を窮地に追い込んでしまいかねない状況ともなるのです。
そうしたことから、当記事では、ノンバンクの特徴に照らした上で正しい使い方を解説していきます。
目次
ノンバンクのメリットは、審査が比較的緩く、借入に至るまでが迅速であることです。
事業を起こして間もない頃であれば、急遽資金を要する場合が多いことでしょうから、そのような際には、銀行よりもノンバンクを選択すると良いですね。
しかし、ノンバンクのデメリットとして、高金利であることが挙げられます。
ノンバンク以外の融資であれば、信用保証協会や日本政策金融公庫を始めとする公的融資であれば1ないし3%程度、銀行のプロパー融資についても5%程度の低金利に留まっています。
これに対して、ノンバンクでの金利は10%を上回る場合が顕著であるために、もし借入が長期間に及べば、利息が膨大になりかねません。
利息制限法によれば、元金が10万円以内であれば20%、10万円ないし100万円以内であれば18%、100万円を超えれば15%が年率の上限となっています。
そのため、ノンバンクでの融資は、資金繰りが悪化し資金ショート寸前にまで陥るなど、急遽資金が枯渇した際に限局して用いることが賢明といえるでしょう。
そして、資金が確保できれば、なるべく速やかに返済すべきなのです。
ノンバンクのその他の特徴として、融資限度額については、ある程度高額ではあるものの、借入限度額についてはそうではないことが挙げられます。
実質として、あまり高額な融資が望めないのです。そのため高額融資を検討している場合であれば、日本政策金融公庫や銀行のプロパー融資などのほうが適しているのです。
ノンバンクで借入する際には、例外を除けば担保も保証人も要しません。
利用者からすれば、便利なシステムといえますが、却ってその簡便さが仇となる場合もあり得るのです。
その具体例を挙げれば、ノンバンクで借入した金銭についてはあくまでも本来は当該ノンバンクの所有するものであるにも関わらず、これを自己の所有する金銭と混同してしまうことです。
このような傾向があれば、多重債務者ないし相当膨大な負債を背負い込む蓋然性を惹起しかねません。
いくら手軽に現金を調達できるとはいっても、それはあくまで借金に過ぎないのです。
借金と預貯金とは明らかに異なるもので、借入限度額は預貯金でないことを念頭におかなければなりません。
何らの必要性もないにも関わらず、借入限度額上限まで借入するような真似はしないようにしましょう。
繰り返しますが、ノンバンクで借入した金銭は預貯金ではなく、所詮はノンバンクのものであることを頭に叩き込んでおいてください。
一般的には高金利なノンバンクでも、低金利なものも存在しています。
無論のこと、銀行に比べれば高金利ではあるものの、銀行に匹敵するほど低金利なノンバンクもあるのですよ。
このような低金利のノンバンクを探すために最も効率の良い手段は、多くの業者を比較してみることです。
当然、知っているノンバンクに無策のまま手当たり次第に借入しに赴くことはやめましょう。
この場合、将来的に高金利に苦しむはめになりかねないことでしょう。検討する際には、1社のみならず最低3社以上は金利面について比較検討して下さい。
しかし、奇抜なほど低金利なノンバンクについては警戒しておきましょう。
ノンバンクが銀行よりも圧倒的に低金利になることはまずなく、違法業者である蓋然性も拭いきれないものと踏んでおきましょう。
審査が比較的緩く、借入に至るまでが迅速であるノンバンクは、長期借入には適切でなく、あくまでつなぎ資金として用いるべきなのです。
資金繰りの観点からすれば、ノンバンクと長期間懇意になるよりも、銀行との関係作りに専念すべきです。
ノンバンクでの長期間の借入はなるべく避けるに越したことはないのです。
いかがでしたでしょうか?
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