無担保ローンって何?金利や審査、安全性についての詳細について
最終更新日:2024年07月31日
銀行や消費者金融のカードローンやフリーローンなど、様々な所で目にする機会の増えた無担保ローン。
今ではごく当たり前となったこの無担保ローンですが、仕組みについて正しく理解しているという方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
ここでは、無担保ローンの金利や審査、安全性などについて詳しくご紹介しています。
無担保ローンとは?
簡単に言ってしまえば、無担保ローンは申し込みに担保を必要としないローンの事です。
無担保貸付とも呼ばれるこの無担保ローンは、銀行のフリーローンやカードローン、消費者金融のキャッシングなど幅広いものが存在します。
せっかくですので、ここでは担保についても少しご説明させて頂きます。
担保とは主に「債務の履行を確実にするため、債権者に提供される事物」の事を言います。
厳密に言えば担保はこの仕組みそのものの意味も含んでいますが、一般的には前者を指す事が多いでしょう。
また、大きく分けると担保は下記の2種類に分かれています。
物的担保
物的担保は別名物上担保や対物担保とも呼ばれるもので、債務者や第三者の財産に対して物権を設定するというもの。
この事により、債務者が義務を果たせない場合などは物権を使って優先的に債務が履行されます。代表的なものは抵当権や質権などです。
人的担保
人的担保は債務者以外の人が債務を履行する契約の事を指します。
保障や連帯債務などが代表的なものとなっていますが、賃貸契約などでも目にする機会が多いためご存じの方も多いかもしれません。
要するに担保とは、「借りたお金を返せない場合は、この土地や家の権利を渡します」という契約の事なのです。
この事を考えると担保を必要としない無担保ローンはとても魅力的に見えますが、決してメリットばかりではありません。
メリットやデメリットについては下記でもご紹介していますので、一度目を通してみて下さい。
無担保ローンにも種類がある
上記でまとめてご紹介した無担保ローンですが、取り扱っている機関によっていくつかの種類に分類する事が可能です。
カードローン(銀行や消費者金融)
専用のカードを使用して、限度額の範囲内で何度も借り入れを行う事が出来るカードローン。
そのほとんどが無担保となっており、様々なメリットを持っている事から利用者の多い商品です。
数は少ないですが、土地や家などを担保にする事が出来るカードローンも存在します。
フリーローン(銀行など)
使用用途が自由なフリーローンは、主に銀行の主力商品です。
車の購入や生活費、物品の購入資金など様々な用途に使えるのが魅力でしょう。
銀行が取り扱っているので審査は厳しいのですが、無担保で利用する事が出来る代表的なローンの一つです。
個人向けの小口融資(消費者金融や信販会社)
消費者金融や信販会社での借り入れも、そのほとんどが無担保となっています。
金利も決して低くは無く限度額もそれほど高くはありませんが、担保を必要としない事から利便性が高くなっています。
クレジットカードのキャッシング枠(信販会社)
ほとんどのクレジットカードにはキャッシング枠が付随しており、審査に通過する事で利用可能となります。
審査さえ通過する事が出来れば無担保で利用する事ができ、コンビニなどで気軽に借り入れを行う事が出来るためのも魅力的。
無担保ローンのメリット
担保が無くても借りられる
無担保ローンの最大のメリットは、やはり土地や家などの担保が無くともお金を借り入れる事が出来る事でしょう。
無担保ローンの貸付条件は基本的に「年齢」と「安定した収入」の2つとなっていますから、公務員や会社員のような方であれば融資を受けられる可能性は高くなります。
また、近年では主婦やアルバイトのような方でも申し込み可能としているカードローンも増えており、
気軽に申し込めるという点から見れば間違いなく無担保ローンの方が優れているでしょう。
審査のスピードが早い
審査までのスピードが早い事も、無担保ローンのメリットの一つです。
先にご説明した「物的担保」と「人的担保」どちらにも言える事ですが、担保がある場合貸付側はその確認作業も行わなければなりません。
例えば土地や家などが担保に入っているなら不動産鑑定や登記の手続きなども行う必要性が出てくるのです。
このような作業を必要としない無担保ローンなら、審査までの時間を早く済ませる事が出来ます。
保証人不要のものが多い
借りたお金を返せなくなった場合、第三者に弁済を行ってもらう保証人制度。融資を検討している方の中には保証人が見つけられずに困っているという方も多いかもしれません。
しかし、無担保ローンは保証人不要のものも多く、利用しやすくなっているのも特徴的です。
何故保証人が不要なのかは下記の金利の項目でもご説明しています。
無担保ローンのデメリット
金利は高め
担保ローンと比較すると、やはり無担保ローンの金利は高めであると言えます。
高額な融資も可能な担保ローンに比べると借り入れる金額が少ないのも理由の一つですが、保証人が不要となっている事で保証会社の利率が上乗せられているという点もあるでしょう。
特に信用金庫などに多いのですが、無担保ローンの申し込みの際は保証を行ってくれる保証会社が間に入る事が一般的となっています。
この保証会社の利率が上乗せされている場合、利率は1%前後増える事になるのです。
ちなみに消費者金融や信販系の事業者は保証を自社で行っていますが、利率自体は高めに設定されています。
金額は低い
土地や家を担保とするローンの融資金額は非常に高額であり、中には1億円というものも存在しています。
これに対して、無担保ローンの利用限度額は多くても1,000万円までとなっているのが特徴的。
個人なら1,000万円あれば必要十分に思えますが無担保ローンは初めから高額な利用限度額を設定出来る事は少なく、
安定した収入があっても最初の利用限度額は50万円~100万円ほどになるのが一般的でしょう。
返済不可能の場合のリスク
担保ローンの場合、返済不可能となった場合は担保として設定していた土地や家の権利を債権者に譲渡する事となります。
これだけでも十分苦しいものとなりますが、担保の無い無担保ローンの場合は更に面倒な事になってしまいます。
仮に返済不可能となってしまった場合は個人の融資情報を記録している信用情報機関に延滞や事故として登録されるのはもちろん、最悪の場合は自己破産をする事になってしまうでしょう。
リスクを避けるために融資側は審査を慎重に行っているのですが、まれに返済能力以上に貸付を行ってしまうケースも存在するのです。
自身でしっかりと返済計画を立て、慎重に利用する事が必要です。
無担保ローンはどう選ぶ?
無担保ローンは銀行なら三井住友銀行や三菱UFJなどの大手から地方銀行まで、消費者金融ならアコムやアイフル・プロミスなどありとあらゆる事業者が取り扱っています。
特に最近では利用限度額を自由に設定出来るカードローン形態で募集されている事が多く、より利用者にとって使いやすいよう配慮されているのが特徴的です。
広告を出していないものも含めるとあまりにも数は多いためどれを選べばよいか迷っているという方は多いのではないでしょうか。
それぞれ特徴や強みがあるため一概には言えませんが、無担保ローンの選び方としては最低限「金利」「申し込み者の条件」「利用限度額」等をチェックしておきましょう。
特に「金利」は今後の返済にも関わってくるため、入念にチェックする必要性があります。
【まとめ】利用しやすい無担保ローン
担保を必要とせず、魅力的なメリットを持つ無担保ローン。
いくつかのデメリットもありますが、使い方さえ誤らなければ安全性が高く利用しやすいローンである事は間違いありません。
担保の有無に関わらず、特徴をしっかりと把握して自分に合ったローンを選ぶ事が重要だと言えるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
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