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銀行業務を脅かすインターネットを利用した資金調達手段とは?

最終更新日:2020年07月27日

 

 

Mentor Capitalです。

 

 

 

 

今回はインターネットを利用した資金調達について解説したいと思います。

 

 

 

 

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情報収集ツールとして普及したインターネットは、電子決済サービスが充実した現在ではクレジットカードや電子マネーを利用した個人消費決済や、

「でんさい」に代表される電子記録債権を利用した企業間取引の決済など幅広い金融取引に利用されるようになりました。

若い世代の起業志向の強まりを受けネットで資金調達を行えるサービスも数多く登場し、その存在は、

事業所への融資を行うことで長年資金調達手段として重要視されてきた銀行業務の足元を揺るがすほどの大きな影響力を持つまでに成長したクラウドファンディングを利用した資金調達手段を紹介します。

 

 

様々な可能性の扉を開いてきたインターネットが資金調達の常識を変える?

 

企業運営の中で資金調達の必要に迫られるケースは珍しいことではなく、多くの事業主の方が資金調達手段の開拓に頭を痛めていると言えるでしょう。

クラウドファンディングは自分のビジネスプランや商品開発プランについてインターネット上でプレゼンテーションを行い不特定多数の人から資金調達をおこなう新時代の資金調達手段です。

 

 

誰でもチャンスが得られるネットを利用した資金調達とは?

 

大型資金調達が成功するなど、近年ネットを利用した資金調達が人気を集めています。

世界中に情報公開されるネット上で出資を募り、不特定多数の個人から小口での出資を薄く広く集められるのが特徴の資金調達手段です。

ネット上で資金調達を行うクラウドファンディングは1990年代末期にイギリスで始まったと言われていますが、

発祥当初はミュージシャンや映画製作を支援する形で行われるパトロン制度の様なシステムでした。

2000年代初頭に欧米の特にアメリカで事業資金の調達手段として注目を集め、現在では金融機関からの借入れや社債の発行、

ベンチャーキャピタルからの出資による従来型の資金調達手段に並んで欠かすことのできない資金調達手段にまで成長しています。

 

 

 

ネットを利用した資金調達手段は4つに大別される!

 

一口にネットを利用した資金調達といっても、出資に対する配当の有無や配当の形で次の4タイプに分類することができます。

 

・寄付型で資金調達を行うもの

災害復興支援や途上国支援を目的としたプロジェクトに、寄付による活動支援を募るものが多く見られます。

プロジェクト発案者は出資者に対して活動報告を行うことを条件に、寄付の形で出資を求めるものが多いのが特徴です。

 

・借入型で資金調達を行うもの

ソーシャルレンディングとも呼ばれプロジェクト発案者と出資者との間をサイト運営者が仲介する形で融資を行う形で行われる資金調達手段です。

融資を行う場合「貸金業者登録」が必要となるために国内の案件数が他の資金調達手段と比べると少ない傾向にあります。

 

・ファンド型で資金調達を行うもの

現金・サービス・生産物・商品など様々な形で配当が行われる資金調達手段です。

出資額によって現物配給される配当のランクが異なる点などで出資動機を刺激するケースが多く見られます。

プロジェクト発案者と出資者との意見交換も活発に行われ最も活発に運営されている資金調達手段だと言えます。

 

・購入型で資金調達を行うもの

ファンド型に非常に似ていますが、出資に対する配当を現金ではなくプロジェクト発案者の提供するサービス・生産物・商品などの現物支給で行います。

ファンド型同様運用事例の多い資金調達手段です。

 

 

 

ネットでの資金調達を利用するメリットとデメリットとは?

 

ネットでの資金調達は提案するプロジェクトに自信があれば、誰でも出資を募ることができるますが利用にはメリットとデメリットが混在します。

ネットでの資金調達のメリットとデメリットを具体的に紹介します。

 

 

 

ネットでの資金調達を利用するメリットとは?

 

ネットでの資金調達には次に挙げるように非常に多くのメリットが存在します。

 

・起業の資金調達も可能

金融機関からの融資とは違いネットでの資金調達には審査がないことから、まだ実績のない起業時でもビジネスプランなどを上手くプレゼンすることで資金調達を行える可能性があります。

 

・広告効果が高い

出資者に対するプロジェクト提案時のプレゼンがSNS上で共有されるケースも少なくないため、資金調達の可能性と同時に高い広告効果が期待できます。

 

・マーケティングを行うことも可能

実際に起業や製品開発を行う前に資金調達目的のプレゼンを行うことで、マーケットニーズを確認することができます。

仮に資金調達に成功しなかった場合でもリスクを負うことなくマーケティングを行うことができます。

 

・支持者や顧客を掴むチャンスとなる

効果的なプレゼンを行うことができれば、資金調達と共にプロジェクトを実現したあとの支持者や顧客を掴むことが可能となり事業運営に弾みが付きます。

 

・消費者との距離が近く、アイデアのブラッシュアップを行いやすい

ネットによる資金調達は1つのコミュニティを形成しながら行われ、出資者との距離が非常に近いものとなります。

消費者でもある出資者からもたらされるアイデアは、プロジェクトのブラッシュアップに欠かすことができないものだと言えます。

 

・ビジネスパートナーを見つけやすい環境である

コミュニティーを形成することは同じ志向の仲間が集まりやすいと言えます。

出資者の中から強力なビジネスパートナーが現れることも大いに期待できます。

 

 

 

ネットでの資金調達を利用するデメリットとは?

 

多くのメリットが存在するネットでの資金調達ですが、次に挙げるようなデメリットも存在することを忘れるわけにはいきません。

 

・厳重な個人情報の管理が求められる

ネットでの資金調達では金銭の絡んだ多くの個人情報がやり取りされるため、一般的なSNSの利用以上に厳重な個人情報管理が必要となります。

 

・風評被害のリスクをはらんでいる

提案するプロジェクトの内容によっては、いわれのない批判に晒されるリスクも潜んでいます。

またプロジェクトが失敗した場合などにも、風評被害を被る可能性も少なくないことを忘れてはいけないでしょう。

 

 

 

ネットを利用した資金調達は有効?

 

ネットを利用した資金調達は比較的ハードルの低い資金調達手段として注目されています。

既述した数多くのメリットの中に広告効果の高さがありますが、これは諸刃の剣とも言えるものであることは覚悟しておくべきだと言えます。

従来型の金融機関からの融資などで行う資金調達よりも自由度が高く、万人に資金調達のチャンスが与えられたとも考えられるネットでの資金調達は、

既に看過することができないほどの存在感を持ち今後も成長し普及するものだと考えられます。

また流動性の低い未回収の売掛債権を売却し資金調達を行うファクタリングもネット上で行えるサービスが存在し、

ネットが今後の資金調達のフィールドとして活用されるのは間違いない流れだと考えられます。

全ての資金調達手段にメリットとデメリットは共通して存在するものですから、

ネットでの資金調達を有効活用できることが今後のビジネスパーソンに求められるスキルの1つであるのではないかと考えられます。

 

 

 

最後に

 

ネットを介在したコミュニケーションが一般化した現在、自己表現や価値観の共感、プロジェクト進行の共有体験などを味わえる、

ネットを利用したクラウドファンディングに象徴される資金調達手段は今後益々普及することが予想されます。

これらの資金調達手段は現実的な資金面を補うことができるのと同時に、

マーケティングや顧客確保にも有効活用できることから資金力の豊富な大手企業ですら新規プロジェクトの資金調達手段としてネットを利用した資金調達に乗り出しているのが現状です。

従来型の資金調達手段には存在しない2次的・3次的効果が期待できるネットを利用した資金調達手段は常に新しい情報発信を求められる事業所にとっては非常に有効的な資金調達手段だと言えるでしょう。

現在ネットでの資金調達に抵抗感を感じている方も、1度クラウドファンディングのサイトを確認してみてはいかがでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか?

何か不明な点等が有れば、お気軽にメンターキャピタルまでお問合せ下さい!!