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融資以外の資金調達方法になる??

最終更新日:2018年09月03日

 

 

Mentor Capitalです。

 

 

 

 

売掛金が発生しても、実際に現金化できるまでに時間がかかるのが現実です。手元資金が不足しがちな中小企業にとって、資金管理がより厳しくなる一因ともなっています。

しかし、売掛金は譲渡契約を結ぶことで債権にかえることができます。

債権化した売掛金を売却することで現金化するなど弾力的な運用も可能です。

今回は売掛金の譲渡について解説していきます。

 

 

 

1.売掛金は譲渡契約を結ぶことで債権化が可能

 

 

売掛金は譲渡契約を結ぶことで債権化が可能で、貴重な現金確保の手段や、支払いが滞りがちな取引相手からの売掛金回収の手段として使われることがあります。

売掛金は支払いの期日が決まっているため、確実な収益源として扱うことができます。そのため、債権として売却することで現金化も可能になっているのです。

売掛金の譲渡契約は事業者同士、あるいは第三者と直接結ぶことも可能ですが、知識がなければ契約締結までに時間がかかります。

手続きに漏れがあれば債権化した売掛金を不正に利用される恐れもあるため、法律の知識や対応できる部門がなければリスクが生じます。

売掛金を現金化するサービスとしてファクタリングというものがあり、様々なリスクを踏まえてトータル的に対応してもらえます。

現在ではリスクを踏まえてファクタリング業者を通して売掛金を現金化することが一般的になっています。

ファクタリングは売掛金を債権化し、ファクタリング業者が買い取ることで成立します。

ファクタリング業者は売掛債権を買い取るかわりに、手数料を差し引いて現金化します。

また、支払いが終了した後、債権化した売掛金の回収を代行することで収益を上げます。

ファクタリングの手数料によって発生した損失を計上する売上債権売却損という勘定科目も存在します。

ファクタリングは銀行から融資を受けることが難しい場合や、短期的な資金のショートの恐れがある場合のリスク回避など、様々な用途で使われているのが特徴です。

 

 

 

2.売掛金譲渡の契約は1種類だけではないのがポイント

 

 

売掛金譲渡を債権化し、ファクタリングを行う方法は一つだけではありません。

ファクタリングは自社とファクタリング業者が行う2社間ファクタリングと、取引先を含めた3社間で契約を行う3社間ファクタリングに大別することができます。

2社間ファクタリングは手続きが簡略化できる分スピーディーな現金化が可能ですが、手数料の負担が重くなるのが特徴です。

3社間ファクタリングは手続きが多く、現金化までに時間がかかるかわりに手数料が安いと言う違いがあります。

2社間ファクタリングは売掛金を譲渡したい会社とファクタリング業者の取引だけで現金化が完結します。

ファクタリング業者は譲渡された売掛債権を元に資金を回収します。 譲渡契約時に売掛金の派生元である取引先に通知が行われないのが特徴で、

ファクタリング業者が背負うリスクが大きくなることが手数料が高くなる理由の1つになっています。

また、取引先の同意がない場合は債権譲渡の登記手続きが必要になるなど、ファクタリング会社が行わなければならない手続きが増えるという事情もあります。

3社間ファクタリングの場合は売掛金譲渡の契約時に取引先に売掛債権が譲渡されたという通知をします。

情報が共有されることで債権回収のリスクが減ることが特徴ですが、同意の確認などに時間がかかるため手続き完了には数日から1週間程度かかるのが一般的です。

銀行系のファクタリングで利用されることが多いのがこの3社間ファクタリングです。手続きに時間はかかるものの手数料が安いのが特徴になります。

2社間ファクタリングの場合は売掛金の即日の現金化が可能なケースもありますが、審査が厳しく、数割単位の手数料がかかるケースがあります。

3社間ファクタリングの手数料は1割以下が相場ですが、即日の現金化はほぼ不可能です。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの両方を取り扱う業者も存在するため、業者に直接手数料や手続きにどの程度の時間かかかるか確認したほうが良いでしょう。

 

 

 

3.取引先の支払い能力が売掛金譲渡に影響を与えることもある

 

 

非常に便利なファクタリングですが、注意点もあります。売掛金の譲渡契約を結ぶことで売掛債権を現金化することは可能ですが、

取引先の支払い能力で債権が優良なものかそうでないかが決まってしまうことです。

売掛金の回収が難しくなればファクタリング自体を断られる場合や、手数料が高くなる場合が出てくるのです。

重要なポイントは、ファクタリングが完了した時点で売掛金を現金化した事業者は売掛金の回収リスクから開放されると言うことです。

売掛金を回収するのはファクタリング業者の仕事になるため、支払いが危うい企業の売掛金を譲渡し、回収リスクを回避することも可能になります。

ファクタリング業者も営利目的でファクタリングを行っているため、売掛金の回収リスクに応じた行動をとるのが基本です。

そのため、審査がゆるい業者ほど貸し倒れリスクを見越して手数料を高くするなど工夫を行っているのです。

ファクタリング業者選びは売掛金の現金化を急ぐかどうか、手数料の高い低いだけでなく、審査の厳しさで選ぶと言う視点もあります。

積極的にリスクを引きうけて収益を上げるのか、リスクを可能な限り避けるかは企業の方針によって異なるため、ファクタリング業者によっても債権化が可能かどうかが代わってくるのです。

また、一般的に2社間ファクタリングの方が審査も厳しく、3社間ファクタリングは審査がゆるい傾向があるということにも理解が必要です。

3社間ファクタリングの場合は取引先の合意が前提になるため、万が一の場合に資産を差し押さえるなど手続きもスピーディーに行えるためです。

取引先の信用レベルが債権化に影響を与えるため、リスクがある取引先の債権譲渡ほど早め早めに行動してリスクを管理する必要があります。

 

 

まとめ

 

 

売掛金を譲渡し、現金化する手法は中小企業を中心に一般化しています。経営のスリム化や弾力化に貢献する一方で、手数料がかかるなどデメリットも存在します。

時間の猶予が手数料の多寡に影響を与えるため、早め早めに行動した方が資金管理にもプラスの影響を与えます。

売掛金回収のリスクを減らすためにも利用できますが、リスクが高い取引先ほど債権としての評価が下がることにも注意が必要です。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

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